
組織を支え、成長させる役割を担うリーダーには、求められるスキルがいくつかあります。
しかし「リーダーにどのスキルを身につけさせるべきかわからない」と悩む経営者は少なくありません。
本記事では、リーダーに必要なスキルと具体的な身につけ方を解説します。なぜそのスキルが必要なのかを理解することで、育成の優先順位も明確になります。
自社で活躍するリーダーを育成する際のヒントとしてお役立てください。
リーダーには、現場で部下を支えながら組織全体を成長させられるようなスキルが必要です。ここでは、ビジネスにおいてリーダーに欠かせない10のスキルを紹介します。
リーダーには、メンバーの意見やアイデアを引き出し、それを業務改善に活かすコミュニケーション能力が求められます。
コミュニケーション能力が高いとは、単に話し上手であることを指すわけではありません。チームが円滑に機能するよう、環境を整える力が重要です。
たとえば、会議でなかなか発言がなく行き詰まってしまうことがありますが、単純に意見がないのではなく、言いづらい空気になっているケースがあります。このような空気を感じ取り、意見を出しやすい雰囲気づくりができることも必要です。
日頃からコミュニケーションを取り、情報共有をすることは隠し事のない環境づくりにつながり、チームは安心して力を発揮しやすくなります。
適切な目標を設定し、そのための計画を立案するスキルが必要です。目標を掲げるだけでは、組織は十分に機能しません。
具体的に「誰が・何を・いつまでに行うのか」を示し、行動を明確にすることが大切です。
高すぎる目標を提示すると達成できるイメージが湧かず、モチベーションが下がることもあります。一方、小さな成功体験を積み重ねられる目標設定を行うことで、前向きな空気を保ちやすくなります。
リーダーには、難しい状況でも自分なりの判断軸で決断する力が求められます。そのためには、過去の経験や失敗から多くを学んでいることや、自社が目指している方向性を深く理解していることが欠かせません。
メンバーの意見を聞くことは大切ですが、最終的な決断を行うのはリーダーの役目です。判断を先延ばしにすると、重要な機会を逃してしまうおそれもあります。
プロジェクトを成功に導くため、またはトラブルが生じた際にそれを解決するために必要となるのが洞察力や問題解決能力です。問題が現れた場合、原因を探るだけではなく、その背景にある課題まで掘り下げられる洞察力が求められます。
小さな変化も見逃さず、なぜそうなったのかを考える姿勢が大切です。
そもそも、できる限り問題を発生させないためには、メンバーの強みや特性を見抜き、適材適所に配置することも欠かせません。
リーダーにとって、学び続ける姿勢は重要な要素のひとつです。過去の成功体験のみに頼ると、自身でも気づかないうちに時代に取り残されてしまうおそれがあります。
いつまでも古いやり方に頼るのではなく、新しい知識が得られるように学びましょう。
その中で「自社に適用できる部分はないか」という考えを持つことが重要です。上司が積極的に学び続ける姿勢を示すことで、部下の学習意欲も自然と高まりやすくなります。
新しい技術や考え方が登場した際、距離を置いて様子を見るだけでは市場競争において不利になる可能性があります。かといって、すぐに飛びつくのもリスクがあります。
リーダーは新しいことを正しく理解し、自社にとって本当に価値があるかを見極める力が必要です。今のやり方が正しいと信じきって変化を避けるのではなく、新しい技術やツールを状況に応じて取り入れられる柔軟性も求められます。
コーチング力とは、ただ答えを与えるのではなく、メンバー自身が答えにたどり着けるように支援する力のことをいいます。指示を受けてその通りに行動するだけの形になると、部下が受け身になってしまうのは避けられません。
一方で、自身で考える機会を与えることにより、自主性や責任感が芽生えます。これは組織全体を持続的に成長させるうえで求められる要素です。
メンタリングとは、自身の経験をもとに行う助言や、メンバーを支援するための関わり方のことをいいます。特に成長段階の社員が壁にぶつかった時、相談できる相手がいることは大きな安心や成長につながるでしょう。
仕事のモチベーションも向上しやすくなり、結果として離職率の低下にもつながります。
相談しやすい環境づくりをする、定期的な面談や雑談の機会を設けるなどしてメンタリングを行います。メンタリングを実践し、そのための環境を継続的に整える力がリーダーには必要です。
どれほど個人の能力が高くても、誠実性の面で問題があるリーダーはメンバーと信頼関係を築けません。
たとえば、特定のメンバーだけを優遇する、自分にとって都合の悪い情報を隠すなどの行為は、メンバーからの信用を失う結果につながります。
特にトラブルが起きた際は、リーダーとしての姿勢が問われることになるでしょう。メンバーから「信頼できる」「頼りになる」と思ってもらえるような誠実性が求められます。
リーダーは責任が集中しやすく、プレッシャーのかかりやすいポジションです。孤独も感じやすい立場にありますが、その中で感情に振り回されることなく業務に向き合えるスキルも必要になります。
自身に適したストレス解消法を把握し、相談できる第三者を持っているリーダーは、精神的に安定しやすくなるでしょう。リーダーが常に安定していることは、チーム全体の雰囲気を良好に保つためにも大切です。

必要なスキルについて紹介しましたが、そもそもどうやって育てればよいのかわからず悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、リーダーに求められるスキルを身につける方法について紹介します。
日々の業務だけでリーダーを育てるには限界があります。そこで、体系的に学ぶ機会を設けるために研修を実施しましょう。
リーダーシップ全般を扱う研修はもちろん、コーチングやティーチングに特化した内容も効果的です。特に次期リーダー候補を早期に育成することで、組織の引き継ぎがスムーズになります。
研修により外部の専門家の視点を取り入れることで、日々の業務だけでは気づきにくい課題も見えやすくなります。
研修で知識やスキルを身につけたら、現場での実践も欠かせません。現場の業務を通じて学ぶOJT(On the Job Training:オンザジョブトレーニング)が効果的です。
リーダー候補に具体的な案件を任せ、振り返りを行うことで理解が深まります。
時には失敗することも考えられますが、その際に失敗を責めるのではなく、一緒に改善策を考える姿勢が重要です。
パソコンやスマートフォン、インターネットを活用して行う学習が「eラーニング」です。忙しい人でも時間を見つけて学習しやすいことに加え、最新の情報を取り入れられます。
また、個々のレベルに合わせたカリキュラムを組めるため、効果的な学習が可能です。研修や日々の業務だけでは学びきれない部分は、eラーニングを活用して理解を深めていきましょう。
リーダーに必要なスキルについて紹介しました。さまざまなスキルがありますが、いずれも組織を成長させ、メンバーをまとめていくために欠かせません。リーダーの育成は極めて大切な経営課題ですが、自社のみでの育成が難しいと感じることもあるでしょう。
株式会社ブレインマークスでは、中小企業の経営者をサポートするためのサービスを提供しています。
次世代リーダーの育成に力を入れたい方や、経営の仕組み化を通じてリーダーが活躍できる組織づくりを目指す方は、ぜひご相談ください。