理念・使命・ビジョンの違いと、それをつくる時のポイント | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.06.22

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理念・使命・ビジョンの違いと、それをつくる時のポイント

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「理念・使命・ビジョンの違いと、それをつくる時のポイント」です。

先日、ブレインマークスのYouTube動画をご覧いただいた経営者の方から「理念・使命・ビジョンの違いはなんですか。また、理念などをつくる際のポイントを教えてください」というご相談をいただきました。

理念・使命・ビジョンという言葉は、一見どれも似た意味合いを持っているように思えますね。確たる正解はない話でもあるのですが、私の場合は経営アドバイザーのマイケル.E・ガーバー氏の教えに基づいた解釈を行っています。

今回は、先述した解釈に基づき、「理念・使命・ビジョン」の違いと、ビジネスにおいてそれらをつくり、活用していく際のポイントについてお伝えしていきます。

■理念、使命、ビジョンの違い

はじめに、理念・使命・ビジョンという言葉の意味を整理しましょう。

まず「理念」とは、会社の存在目的や、会社として叶えたい夢のことを指します。自分たちの会社が事業を拡大する中で、社会に対してどのように良い影響を及ぼしたいかという部分ですね。

次に「使命」は、先述した理念を実現するために、経営者や社員が持つべき使命感のことを指します。ミッションという言い方をされることもあるでしょう。

そして「ビジョン」は、理念と使命を踏まえた「年号つきの未来像」のことだと考えてください。5年後ビジョン、10年後ビジョンといった具合に、理念を実現するために目指すべき未来像を具体的に描くのです。

ブレインマークスの場合を例にとり、理念・使命・ビジョンについてもう少し詳しく見てみましょう。

弊社は、「ビジネスで人々を幸せにする」ことを理念に掲げています。これは、ブレインマークスという企業の目標でもあり、経営者である私が人生をかけて成し遂げたいと考えている夢でもあります。

そして、「ビジネスで人々を幸せにする」ために、中小企業やその経営者の未来をより良く変革するサービスを提供しよう、という思いが、弊社の使命にあたります。使命は、理念を実現するために何をすべきかを端的に表しているともいえますね。

さらに、5年後のブレインマークスはこうなっている、10年後はこうなっている……といった具合に、理念を実現するための具体的なビジョンをつくり、それを叶えるための経営計画を立てています。経営計画に沿って歩みを進めていけば、より着実に理念に近づくことができるからです。

このように、理念と使命、ビジョンはすべて一本の線で繋がった構造になっています。使命の道筋を描き、その道をどう進むかというビジョンを立て、それに基づいた経営計画をつくれば、理念というゴールに向かう地図をしっかりと設計できるということですね。

■理念・使命・ビジョンを活用するためのポイント

最も重要なのは、理念・使命・ビジョンをひとつの線で繋ぐことです。

この3つがバラバラだと、社員は「色々なことをやらされているけれど、何のためかよく分からない」という印象を抱くことになりかねません。理念と使命、ビジョンがしっかりと繋がっていれば、「何を目指し、何をいつまでに行えばいいか」が明確になり、理念という共通目標に向かって会社全体で努力できるようになるのです。

また、理念・使命・ビジョンを繋ぐ線の上に、「経営者の人生」や「社員の人生」が組み込まれているかどうかも、ぜひ意識してみてください。

経営者の価値観と会社の理念が繋がっているということは、理念の実現が経営者の幸せに直結するということです。自分が人生に抱く価値観のまま会社経営に臨めるとなれば、理念の実現に向けた使命感もより強く抱けるでしょう。

そして、会社の理念に共感してくれる社員を採用すれば、経営者に加えて社員の人生も理念に向かう線の上に繋がります。こうなれば、「理念の実現とともに、経営者も社員も幸せになる」「経営者も社員も、自らの幸せのために理念の実現を目指す」という、非常にポジティブなループをつくることができるわけですね。

■本日の結論

会社の理念をつくるとなると、どうしても業種に気を取られ、ある種のテンプレートに沿った無難な言葉を掲げたくなるものです。しかし、経営者の人生における価値観が理念と繋がっていないと、会社として目指すべき未来の姿は曖昧になり、そこに向かうための使命感も抱きにくくなってしまいます。

まずは、理念・使命・ビジョンという言葉を理解する。そして、理念・使命・ビジョンと、経営者・社員の価値観をひとつの線に繋ぐ。これができれば、会社の成長とともに経営者も社員も幸せになる理想的な未来を実現できるでしょう。

経営者や社員の人生にも繋がる理念・使命・ビジョンの線は、そう簡単にはつくれないかも知れません。しかし、真剣に取り組めばきっと、貴社の成長にとって大きなプラスの影響を与えてくれるはずです。

みなさんもぜひ、未来に繋がる一本の線づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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