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2025/08/14

書籍「勝てば官軍」

ビジネスを成功に導く 思考の法則 勝てば官軍

今回は、書籍「勝てば官軍」から、中小企業が成功するための考え方をご紹介します。

著者は、日本マクドナルド創業者・藤田田。海外で伸びている事業を日本に持ち込み、成功させてきた彼は、実に“起業家らしい起業家”といえます。日本一の外食チェーンを育て上げた藤田の成功法則を、一緒に見ていきましょう。

①お金持ちが何にお金を使うのか考える

藤田の成功法則の1つめは、「お金持ちが何にお金を使うのか考える」です。

彼は、お金持ちの間で何が流行しているのかを、常に考えていました。流行には、お金持ちの間から大衆に広がっていくものと、大衆の中から起こってくるものがあります。この2つを比べると、前者の方が圧倒的に息が長く、後者はすぐに廃れてしまう傾向にあります。

藤田はこの違いをよく理解していたため、富裕層をマーケットにするべく、24時間メモをとり続けました。アメリカでは、藤田クラスの経営者であっても第一線に立ち、常に現場でリサーチを行ないます。「お金持ちが何にお金を使うのか」を昼夜問わず考え続けたからこそ、藤田は成功できたのです。

②まずは勝つことを考える

藤田の成功法則の2つめは、「まずは勝つことを考える」です。

ビジネスの世界は、「勝てば官軍、負ければ倒産」です。負けてから理屈を並べたり、言い訳をしたりしても、何の意味もありません。だからこそ、どうすれば勝てるのかを考え抜くことが大切です。

この本が書かれた当時、日本全体が西洋化の方向へと進んでいました。藤田はその流れに注目し、西洋の文化を学びながら、これからの日本のトレンドを見据えたのです。時代全体の動きを読み取りながら、ビジネスを構築していったのですね。

③30年先を見据えれば、ビジネスチャンスは無限にある

藤田の成功法則の3つめは、「30年先を見据えれば、ビジネスチャンスは無限にある」です。

藤田は、これからの日本人は短期的な勝負ではなく、長期的な勝負を狙うべきだと述べています。この背景には、「日本人には長期的にものごとを見る視点がないため、日本が貧しい」という考えがありました。30年先の未来を見据えれば、ビジネスチャンスは山のようにあります。長い目で時代の流れを読み、勝負することが成功に繋がるのです。

最後に

藤田は、この本の最後で「起業家魂は永遠なり」と記しています。

日本は戦後、第一次・第二次産業によって経済大国へと成長しましたが、やがて時代はサービス業の発展期へと移り変わりました。藤田は、常に30年先のチャンスを見据える起業家精神さえあれば、事業の可能性は無限に広がると語っています。

この書籍が出版された当時と今とでは、社会状況は大きく変化しています。しかし、時代が違えども色褪せない本質的な内容も数多く語られています。この書籍は、起業家のロマンを詰まった1冊です。ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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