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2022.06.23

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人材育成って…つまり何?

株式会社ブレインマークス

 

今回のテーマは「人材育成って…つまり何?」です。

近年は人手不足の傾向が顕著になってきたため、人材育成の重要性を感じている経営者は多いのではないでしょうか。その一方で、ほとんどの企業で人材育成について課題を抱えているという調査結果もあります。

そこで今回は、中小企業がぶつかる「人材育成の壁」について説明していきます。

■企業が抱える人材育成の課題とは

厚生労働省の調査によると、多くの企業が「計画的・体系的に行なわれていない」「上司に育成力がない」「育成の時間が取れない」といった人材育成の課題を抱えているそうです。裏を返せば人材育成を計画的・体系的におこない、育成力のある人間を育て、時間を確保すればいいわけですが、それがなかなか難しい。

なぜなら、「人材育成とはそもそも何なのか」を明確に理解していないからです。

「人を育てたいけど、何をすればいいのかわからない」。「マニュアルで教えても、育っている気がしない」。

人材育成の根本を理解していないと、手法にばかり囚われて「労力をかけたのに、成果が出ない」といった悲しい事態を招きかねません。だからこそ、この機会にしっかり考えましょう。「そもそも人材育成って何をすることなのか」。

■人材育成の3本柱

ここでは、私の「人材育成」の考え方についてご紹介します。

私は、人材育成を次の3本の柱で考えています。

  1. 1.道徳教育

⇒人としてどうあるべきか、仕事に対する考え方や向き合い方など

  1. 2.ポータブルスキル教育

⇒「計画性がある」「PDCAが回せる」「素直で勉強意欲がある」など、どのような
  業種・仕事でも成果を生み出せるスキルについて

  1. 3.テクニカルスキル教育

⇒会社の業種や職業に特化して成果を生み出せるスキルについて

上記3つに関してPDCAを回しながらレベルを上げていくことが「人材育成」だと私は考えています。

たとえばブレインマークスでは、仲間やお客様とのコミュニケーション、仕事への向き合い方などの道徳的な考え方を「コア・バリュー」として定め、週に1回の読み合わせや目標設定を行なっています。また、ポータブルスキルも予め洗い出し、詳細を解説した説明書に習得のために必要な情報をまとめています。最後に、実務能力を高める「テクニカルスキル」も大切なので、そこもしっかりマニュアルやOJTでカバーする体制をつくりました。

もちろん、人によって人材育成の定義はさまざまでしょう。ただ「道徳的な考え方」「ポータブルスキル」「テクニカルスキル」という3つのレベルを上げることを軸として考えていただくと、みなさんの会社でどう活かしていけるのかが見えてくるのではないかと思います。

■テクニカルスキルだけを過信してはいけない

しかし、注意しなければならない点もあります。それはテクニカルスキルを重視して採用を決めることです。

「テクニカルスキルがある=即戦力」と考えて、ついつい採用してしまいたくなりますよね。ところがフタを開けてみれば、素直さがない、道徳心がない、PDCAが回せないなど基礎能力ない可能性もあります。そうすると、せっかくテクニカルスキルがあっても使い物にならないというケースが出てきてしまうのです。

テクニカルスキルをもっている人材は非常に魅力的ではありますが、そこだけを過信しすぎないように注意しましょう。

■本日のまとめ

本当の意味で会社に必要な存在を育成するには、道徳教育やポータブルスキルの教育といった基礎能力を伸ばすことが大切です。即戦力を求めてテクニカルスキルだけに重きを置くのではなく、長期的視野をもって「本当に必要な人材の育成」を考えてみてはいかがでしょうか。

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