権限委譲=社長が楽になるためのものなのか? | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2024.03.28

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権限委譲=社長が楽になるためのものなのか?

株式会社ブレインマークス

本日のテーマは、「権限委譲=社長が楽になるためのものなのか?」です。

先日、クライアントの方から権限移譲についてご相談をいただきました。「権限移譲の重要性に気付き、少しずつ引継ぎをしていこうと考えています。しかし、社員から『社長だけ楽をしようとしている』『仕事を増やされた』と不満が出ないか心配です。何か手を打ちたいのですが、どうすればよいでしょうか」とのことです。

確かに、中には楽をしたくて権限移譲を試みる社長もいるのかも知れません。しかし、ご相談者の方は会社の未来を考えて権限移譲に取り組まれるのですから、社員にもその意図を理解し、気持ちよく引継ぎに応じてもらいたいですね。

そこで今回は、権限移譲に関する誤解を防ぐ方法や、スムーズな権限移譲に役立つツールについてお伝えします。

■権限移譲に伴う社員の不満を防ぐには

権限移譲に際して社員が疑念や不満を抱くのは、「なぜ社長が権限移譲に取り組むのか」という背景の部分が十分に伝わっていないからです。

そもそも権限移譲とは、社長以外でもできる仕事を部下に引き継ぎ、社長にしか行えない業務の時間を確保するために行うものです。社長ならではの業務には会社の発展に深く関わるものが多いため、「権限移譲なしには、会社のスムーズな成長は難しい」と言い換えることもできますね。

社長が楽をするため、仕事を押し付けるためではなく、「会社のより良い未来のため」に権限移譲を行うのだとしっかり理解できれば、社員も前向きに引継ぎに臨めるでしょう。

■権限移譲は、社員にとってもメリットがある

また、健全な権限移譲には、「社員が成長するチャンスになる」というメリットもあります。

もしも社長が一切の権限移譲を行わなければ、社員が挑戦できる業務のレベルはいずれ

頭打ちになります。しかし、段階を踏んで少しずつ社長の仕事を引き継げば、社員は徐々に責任ある業務に挑戦し、より高度なスキルを身に着けられるようになっていきます。

高度な業務や責任のある業務は、それだけ面白さややりがいも大きいものです。適切な権限移譲は、会社の発展に役立つとともに、社員の働きがいも高めてくれるということですね。

しかし、ただ単に「会社の発展のため」「社員の成長・やりがいのため」と伝えるだけでは、納得しきれない社員も出てくるかも知れません。そこで私は、組織図を活用することをご提案します。

■スムーズな権限移譲に「組織図」を活用

組織図とは、会社にどのような仕事があり、誰がその仕事に取り組んでいるのかを図式で表したものです。社内のすべての人員、すべての仕事を組織図に落とし込むことで、「誰がどんな仕事を、どの程度の量もっているのか」を明確に把握できるようになります。

権限移譲の際に組織図を活用すれば、社長の業務量がひと目で分かるため、楽をしようとしているわけではないことを分かりやすく示せます。現場で働く社員たちに、社長の頑張りを知ってもらう好機にもなりますね。

組織図の利点は、これだけではありません。たとえば、引継ぎの際に組織図を確認しながら業務を振り分ければ、特定の社員に業務が集中するのを防ぐことができます。

さらに、組織図で各々の業務を可視化すれば、社員同士も互いの仕事ぶりを把握できます。その結果、「自分や他者への承認の気持ちを抱きやすくなる」「成長意欲や、責任感が向上しやすくなる」といったプラスの効果が期待できるのです。

■本日の結論

人は誰しも「誰かに認められ、受け入れられたい」という気持ちを持っています。責任ある仕事に挑戦したり、互いの頑張りを認め合ったりすることは、仕事に対するモチベーションにも良い影響を与えるでしょう。それは、社長自身もまた例外ではありません。

まずは、権限移譲の意図やメリットを十分に伝える。そして、組織図を活用しながら少しずつ引継ぎを行う。このような工夫を行えば、きっと会社全体で前向きな権限移譲に取り組めるのではないかと思います。

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