
今回ご紹介するのは、石原明さんの書籍「成功曲線を描こう」です。初版は1997年と古い本ですが、現在でも大切にしたい内容が書かれています。「成功の秘訣とは何なのか」。その答えを、この本はわかりやすく示してくれています。
私たちが成功し、理想の人生を手に入れるためのポイントを一緒に見ていきましょう。
最初にやると良いのは、「成功すると決意する」ことです。言い換えれば、“見えない枠を取り払う”ということでもあります。今の自分は、これまでの習慣の産物です。つまり、得られる結果も、習慣次第で変わっていくのです。今の自分や現状に満足しているのなら、これまで通りの習慣を継続すれば良いでしょう。しかし、「このままでは嫌だ」という思いがあるのなら、行動や思考の習慣を見直す必要があります。
中でも、「意識の習慣」を変えるのは、非常に重要です。大切なのは、「誰でも望みは叶う」という意識を、自分の中に根付かせることです。うまくいく人は「やろうと思えばできる」と考え、うまくいかない人は「自分には無理だ」と思い込んでいる。その差が、未来の明暗を分けていきます。
自分の望みを実現するためには、「潜在意識を整える」ことが大切です。「こうなりたい」「こうなったら嬉しい」と考えると、人間は潜在意識の力によって、自然とその思いを叶えていくのだそうです。この力を最大限活かすには、潜在意識に“人格”を与えて擬人化するのが効果的です。たとえば、「潜在意識くん、私はこうなりたいから絶対に忘れないでね」と話しかけておく。すると、潜在意識がその目標を意識し続け、自然と叶う方向に自分を導いてくれるのです。
また、成功したいと思うなら、ボトムアップとトップダウンの両方の視点が必要です。地に足のついた積み上げは、スケールは小さくても、確実性があります。一方、目標からの逆算は、実現は難しくても発想のスケールが大きくなります。つまり、行動(ボトムアップ)と考え方(トップダウン)の2つが揃えば、ぐっと成功に近づけるのです。
望みを実現したいとき、頭に置いておくと良いのは、成功曲線のイメージです。この成功曲線を知っていると「目標が大きいほど、叶うまでのギャップが大きい」「でも、工夫をくり返せば必ず叶う」と理解できるので、焦ったり無意味に落ち込んだりしなくて済みますよね。成功曲線をイメージしながら行動すると、新しい道が開けます。その道に向き合い、また行動をする。それを繰り返していけば成功曲線の一番苦しい部分を乗り切った瞬間に、輝かしい新しい未来が見えてきます。
私が石原明さんに教えていただいて、ずっと心に留めている言葉があります。
「行動すれば、次の現実」。
今まで見えなかった世界が見えるたび、また新しい行動へのアプローチを繰り返して、どんどん現実を変えていく。この言葉を信じて、ずっと愚直にやってきました。悩んだときも、1歩だけ進む方法を考えれば、少しずつ成功に近づいていきます。
現状を変えたいと悩んでいる人は、ぜひ一度、この本を読んでみてはいかがでしょうか。この本に書いてあることは、会社の成功法則でもあるけれど、人生の成功法則でもあります。きっと、望む未来に近づくためのヒントが掴めるはずですよ。