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2023.02.02

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理念経営は綺麗事か

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「理念経営は綺麗事か」です。

「理念経営が大切だとよく言うけれど、結局は綺麗事、経営者の自己満足ではないか?」というご質問をいただきました。実際に、このような声はよく聞かれます。しかし、理念経営が「ただの綺麗事」で終わってしまうかどうかは、経営者自身がどのような意識を持って取り組むかにかかっているのです。

今回は、理念経営を綺麗事で終わらせないための方法についてご紹介していきます。

■覚悟がないと「ただの綺麗事」に見えてしまう

まず、理念経営を綺麗事に感じてしまうのは、実践する経営者に自分を変える覚悟がないからだと私は考えています。

理念経営の実践に覚悟を持って取り組んでいる経営者は、他人ではなく自分を変えようとしています。会社全体に良い影響を波及させるために、真っ先に自分が変化しなければという覚悟を持っているのです。

一方で覚悟が据わっていない経営者の場合は、自分自身は変わる気がないのに社員にばかり変化を求めています。社員に理念を唱和させ、それに沿った行動を求めているにも拘わらず、自分は意識や行動を変えようとしない。このような姿勢は、必ず社員や周りにも伝わります。それが「理念経営はただの綺麗事」と感じてしまう理由なのでしょう。

■理念経営は「苦しい」

理念経営に本気で取り組めていない経営者は「理念経営って大事ですよね!」と口では言うものの、忙しさや社員の理解力のなさを言い訳にして、理念を浸透させるための取り組みをしないという矛盾を抱えているケースが多いです。

一方で、理念経営を徹底して実践している人からは「理念経営って苦しいですよね」という言葉が出てきます。理念を実現するのは並大抵のことではなく、歯を食いしばって実践していかなければならないからです。自分を変えるのは、口で言うほど簡単ではありません。強い意思と忍耐力が必要になります。

理念自体は綺麗事かもしれませんが、その綺麗事を本気で実現するのは非常に苦しいことなのです。

■経営者の意識改革が理念経営のスタート

理念経営をただの綺麗事で終わらせないためには、まず経営者の意識改革からスタートしなければなりません。掲げた理念に沿った行動をとっているのか、経営者は常に社員から見られています。

もし社員から「理念に沿っていないじゃないか」と思われる行動を経営者が取っていれば、それは理念経営ができていないということです。しかし経営者自身が自分を変える努力をして、本気で理念を実現しようという気持ちが伝わっていくと「自分にもできることがあるだろうか」と社員の意識も変わってきます。

経営者の本気に社員が乗っかり一緒に理念の実現へ向かっていけば、社員も仕事が楽しくなってくるでしょう。本気で取り組むのは大変なことですが、共に実行していく仲間や応援してくれる人たちとの出会いなど、苦労以上の喜びが味わえるのが理念経営なのです。

■本日の結論

理念とは、確かに綺麗事です。しかしその綺麗事を実現させるために歯を食いしばりながら実践してく「理念経営」は、決して綺麗事ではありません。本気で理念を実現しようと思うのであれば、まずは「隗より始めよ」です。社員を変えようとするのではなく、経営者が意識を変えて本気で取り組むことを実践してみましょう。

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