■安東の経営者ヒストリー 〜新たなスイッチが入り、アメリカ行きを決意
2年間で自分が変われなければ、会社をたたむ。そんな決意のもとで過ごした日々の終盤に出会ったのが、アメリカで20年以上にわたり中小企業のコンサルティングを続けてきたマイケルE.ガーバーの書籍でした。
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ガーバー氏の書籍に出会って、「自分が何を間違えていたのか」がやっと見えた気がした安東。
40年もの間、中小企業に特化した経営コーチを行なってきたガーバー氏の言葉に触れて、すべてを見透かされた気がしました。
「あなたは、立場が経営者なだけで、経営なんてやっていない」
「会社の中で、誰よりも一生懸命に働く職人に過ぎない……」
自分がこの会社を引っ張っている。
自分がトップ営業マンでなければこの会社は成り立たない。
売り上げを確保できれば、社員は幸せになれるはず。
ずっと信じていた価値観が、ガラガラと崩れ去るように感じました。「この人から、話を聞いてみたい。この人に質問してみたい。直接、指導を受けてみたい」という思いが込み上げてきました。
それは安東の中で、新たなスイッチが押された瞬間でした。
ガーバーの本を読んでいるうちに、いてもたってもいられなくなった安東。他の書籍も取り寄せ、夢中で読みあさります。
そうこうするうちに、ネットでガーバー氏が主催する講座情報を見つけました。開催地はアメリカ。カルフォルニア州のサンディエゴ。英語はまったくできませんでしたが、迷わず申し込みました。
「これに行ってダメだったら、もうあきらめよう」
安東がアメリカへ飛び立ったのは、最初にガーバーの本を手に取ってから1カ月後のことでした。