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2026/01/08

書籍「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」

経営課題を解決する思考法

今回は、書籍「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」を中小企業の経営に活かす方法をご紹介します。

著者は内田和成。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)日本代表を務め、「世界で最も有力なコンサルタントのトップ25人」に選ばれた人物です。

仮説を立てて検証することで、課題解決の精度が上がり、仕事の作業量を大幅に削減できる。本書は、そんな「仮説思考」について解説しています。では、この「仮説思考」とは具体的にどのような考え方なのか、一緒に見ていきましょう。

仮説思考とは

思考には、大きく分けて2つのタイプがあります。

1つめは「網羅思考」です。あらゆる情報をくまなく集め、その中から最も良い答えを導き出そうとするやり方です。情報量が多い分、精度が高まりそうに見えますが、実際は情報収集に時間がかかり、精査も必要なため、意思決定が遅れるというデメリットがあります。

2つめは「仮説思考」です。「そもそも、この課題の真の問題は何か?」と考え、まず仮の結論(仮説)を立て、それを検証するために情報を集めていく方法です。網羅思考に比べると、集める情報量が圧倒的に絞られるため、時間を大きく短縮できます。

仮説思考は、さらに2段階に分かれます。まず「問題発見の仮説」。たとえば「人が辞めていく」という課題がある場合、「原因はこれかもしれない」と仮説を立て、情報を集めて検証します。次に「問題解決の仮説」。発見した問題を解決するための方法を仮説として立て、検証と実行を繰り返します。

この2種類の仮説を使いこなすことで、仕事のスピードは格段に上がります。仮説思考を使えるかどうかで、仕事にかかる時間は大きく変わるのです。

経営者に仮説思考が必要な理由

仕事を進めるうえで大切なのは、答えから発想することです。どんな場合も、まず結論(仮説)を立ててから考えましょう。仮説思考は、慣れないうちは「これでいいのだろうか」「この結論は正しいのだろうか」と、気持ち悪さを伴います。しかし、その違和感を越えない限り、分析を繰り返すだけで終わってしまいます。仮説を立てることで、先の展開を見通しながら行動する力が鍛えられます。

ビジネスパーソンに求められる力は、「先見性」「決断力」「実行力」の3つです。特に経営者は、不透明な経営環境の中で未来を読み、どの方向に進むべきかを判断しなければなりません。仮説を立てて検証し、誤りがあれば修正し、組織で実行する。このサイクルを通じて、「先見性」「決断力」「実行力」は磨かれていきます。なかでも最初の起点となるのは未来を読む力、つまり「先見性」です。仮説思考は、その先見性を生み出すために欠かせない思考法なのです。

仮説思考を身に付ける3つのメリット

ここからは、仮説思考を身に付けると得られる3つのメリットをご紹介します。

①情報の洪水に溺れなくなる

迅速な意思決定には、選択肢を絞り込んだうえで情報を収集する力が求められます。仮説思考では、仮説を証明するための情報が得られれば意思決定が可能です。完璧な答えを求めて情報ばかりを集めていては、限られた時間の中で決断を下すことはできません。仮説思考があれば、情報に振り回されることなく、確信をもって意思決定ができます。

②問題解決が早い

仮説思考は、真の問題を発見し、解決策をつくる上で非常に有効です。問題が明確であれば解決策から考えれば良いのですが、実際のビジネスでは、真の問題が不明確なケースが多いものです。まずは「問題発見の仮説」で事象の真因を見極め、「問題解決の仮説」で根本原因を断ち切る。そうすることで、スピーディに現状を打破することができます。

③全体像が見えやすくなる

仮説思考を身に付けると、広い視野が手に入ります。「これが起きるなら、世の中はこう動いているのでは?」「ここでミスしたなら、他でも同じ事が起きていないか?」と仮説を持って物事を俯瞰できるようになるからです。一方で、仮説思考がない人は目の前の1点にしか意識が向かず、気づきを他の事象へと広げられないため、同じミスを繰り返してしまいます。仮説思考は、物事の全体像をざっくりと掴むためにとても大切なのです。

今回のまとめ

今回は仮説思考を経営に活かす方法をご紹介しました。さらに会社の課題解決に役立てたい方は、ぜひ書籍を手に取ってみてください。ケーススタディや具体的な手法が多数掲載されており、より実践的に理解できるはずです。仮説を立てて検証する思考法を身に付けることで、経営判断もスタッフ育成もぐっと楽になります。ぜひ、日常の中でも「仮の結論を立てて考える」習慣を意識してみてくださいね。

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