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2021.03.30

コンサルティング

中小企業が今、新卒採用に挑む意義とは(第3回) 〜重要なのは「企業文化とのマッチング」

安東 邦彦

文化は事業と密接につながっている

前回のブログでは、中小企業が新卒採用に取り組む意義として「会社へのロイヤリティを高く持ってくれる若い人材」と出会えることを挙げました。

ブレインマークスは10年前から少しずつ新卒採用を積み重ね、採用したメンバーは現在、会社の文化を担う人材として頼もしく成長してくれています。

こうした経験を踏まえて、私たちは新卒採用時の「文化のマッチング」が非常に重要だと考えるようになりました。

新卒採用において、多くの企業では総合職として迎え入れ、入社後に「人に仕事を当てはめていく」方法を取っています。昨今ではこの方法は「メンバーシップ型雇用」とも呼ばれています。

こうした採用では、スキルや経験ではなく、その人自身のパーソナリティが自社の文化とマッチしているのかを見極めていかなければなりません。

人材のポテンシャルのみで判断する新卒採用では当たり前のことだと思うかもしれませんが、実際に企業文化とのマッチングを重視して採用を進められている企業は、案外少ないのです。

企業文化とのマッチングを図る上では、まず受け入れ側の人材(先輩社員たち)が自社の文化を理解し、新しいメンバーをフォローアップしていく必要があります。

そのプロセスは、自社の事業のあり方とも密接につながっています。

ブレインマークスで幸せになれない人もいる

ブレインマークスの場合も、新卒採用では自社の事業を背景に成り立つ文化を伝え、マッチングする人材を選びぬいています。

ブレインマークスに入って幸せになれる人がいるとともに、そうではない人もいると思うからです。

私たちの事業では、入社して1〜2年目、23歳や24歳の人がいきなり最前線で大活躍することはほとんどありません。

学生は「コンサルタント」という響きにあこがれを持つようですが、本当にコンサルタントとして活躍するためには、会社のバックヤードの仕事やマーケティング実務などを地道に学び、ある程度の経験を積む必要があるのです。

世間には入社1年目や2年目から大きなポストを与える会社もあります。しかしブレインマークスはそうではありません。コンサルタントは特別な商売ではありませんが、経験や年齢が重要な意味を持つことが多々あります。

だからこそ私たちは、企業として実現したい姿を明確にし、一人ひとりのメンバーとじっくり向き合って「ゆっくり、着実に」成長していくことを重視しています。

勤め上げ、長くその会社でキャリアを築きたいという人には合っている会社かもしれません。逆に、早くチャンスをつかんで、のし上がりたいと考えている人には向かないでしょう。

(ちなみに若いころの私は後者。早く上に行きたくて仕方がないタイプでした。当時の私はブレインマークスに採用されないと思います)

中小企業は「辞めずに頑張り続ける理由」を見出しづらい

どんな企業でも、入社してくれた人材にはできるだけ長く勤めてほしいと願うものでしょう。

しかし働く個人にとっては、中小企業は「辞めずに頑張り続ける理由」を見出しづらい場所だと言えます。

大企業のようにネームバリューがあるわけではなく、安定性への信頼感がさして高いわけでもなく、愚痴をこぼし合える同期の数も限られています。「この会社を辞めたらもったいない」と思うほどでもない、それが中小企業の現実でしょう。

だからこそ新卒採用では、自社のリアルな姿を正直に伝え、理解してもらい、企業文化とのマッチングが図られた状態で入社してもらうことが大切なのです。

「入社してすぐに大活躍できる会社ではありません」

そんなことを言うブレインマークスは、今どきの企業としては地味に映るかもしれません。

しかし、その背景にある事実と思いを理解してくれたメンバーが入社し、ゆっくり着実に成長してくれているおかげで、目指す姿は一歩ずつ現実となっています。

(安東邦彦)

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