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2020.02.13

コンサルティング

「飲みニケーション」にはもう頼れない?(第1回) オープンに会話できる組織の風土作り〜

安東 邦彦

会社や仕事に関係する飲み会は「できればスルーしたい」と考える世代

2020年がスタートしたと思えば、一つの区切りを迎える企業も多い年度末はもう目の前。体制変更に向けて慌ただしく動く組織も少なくないでしょう。

今回は、ちょっと古い(?)価値観と、新しい価値観のすれ違いによって起こる社内コミュニケーションの問題について考えてみたいと思います。

2019年の年末、「忘年会スルー」という言葉がネット上に飛び交いました。トレンドとして取り上げられていたので、テレビの情報番組などで目にした方もいらっしゃるかもしれません。

20〜30代の若手スタッフの間では、会社や仕事に関係する飲み会にはなるべく参加したくない、「できればスルーしたい」と考える人が多いようです。忘年会は内容といい頻度といい、「会社や仕事に関係する飲み会」の代表例だと言えます。

私が若手スタッフだった時代は今から20年以上前になりますが、当時は一スタッフが忘年会をスルーするなんて、ありえないことでした。「忘年会スルー」なる言葉を耳にして、これだから最近の若い者は……と憤慨する方も少なくないのではないでしょうか。

しかし昨今ではハラスメント対策の一環で、社員同士の飲みの場を制限する企業も出てきています。
外資系企業の一部では、上司が部下を飲みに誘うこと自体を禁止している会社もある時代です。

もはや飲みニケーションに頼ることはできない時代。
マネジメント側はどのようにして日々のコミュニケーションを充実させていくべきでしょうか。

ブレインマークスの「飲み会」は年2回だけ

ブレインマークスはまだ10人にも満たない小さな組織です。かつ、全員がチームワークよく、フラットに意見を言い合える風土をつくっています。

そんな状況を見て、社外の方からは「みなさんで飲みに行くことも多いんですか?」と聞かれることがあります。

実を言うと、私たちはほとんど飲みに行きません。

ブレインマークスのみんなで飲みに行くと明確に決めているのは、年間スケジュールで決めている大きな行事のときだけ。毎年10月に行なう経営計画発表会後の食事と、年末最終日の締め会だけです。(新入社員が入ったときは、適宜歓迎会を行ないます)

いつ頃からでしょうか。私自身も、飲みニケーションの場には一切頼らなくなりました。

考えてもみてください。
飲みの席で社長やマネジャーが重要な話をするにしても、お酒が入っていることで「この人は何を言っているのかさっぱりわからない」という状況になることは多々あります。

「俺の話を聞け」と言われて上司に無理やり連れていかれる部下は、かわいそうで仕方がありません。

メンバー同士の飲みの場で愚痴を吐いている場面も、救いようがありません。そこで吐き出された愚痴が、力を持った意見として社内の他の人たちに届くことはほぼないでしょう。

だからブレインマークスでは、「飲みに行かなくてもコミュニケーションができる」オープンな風土を目指しているのです。

 

ブレインマークスの会議が多い理由とは

飲みニケーションに頼らなくても、オープンに会話ができる風土。

それを作るために必要なのは、スタッフの意見を聞くことです。スタッフが経営に対して文句を言いたいときにも、ちゃんと聞きます。その通りだと思えば改善するし、スタッフの考え方が間違っていると思えば指摘する。

……当たり前のことだと感じるでしょうか? しかし、その当たり前が難しい組織がどれほど多いか、たくさんの中小企業と関わってきた私たちは知っています。

会社や経営者への文句も含めて、オープンな風土を作るために絶対的に必要なのは、会話の量です。

ちなみにブレインマークスは会議がとても多い組織なのですが、それは社内における会話の量を確保するためでもあります。世の中では「会議が多い」ことを問題視する人もいますが、会議が悪なのかどうかは内容によるはず。

私たちは、誰かが一方的に話すだけの会議は行ないません。

必ず全員が話す場面を持つ会議や、上司と部下による毎月の1on1ミーティング、目標に対する進捗を正しく評価するための場など、できるだけスタッフとの対話の場を設けるようにしています。

そうした場を至るところに散りばめることで、スタッフの日々の感情の変化にも興味をもって、気づけるようになるのです。

次回は、オープンな組織を維持するために欠かせない「マネジャー」の役割について考えてみたいと思います。

 

(安東邦彦)

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