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2020.01.14

コンサルティング

新卒採用における「3つの懸念」を払拭するメリット

安東 邦彦

中小企業には、新卒採用はできないのか?

2021年の新卒採用に向けた準備が各企業で着々と進む中、衝撃的なニュースが話題となりました。

大手就活ナビサイトが、登録者である学生の同意を得ずに個人情報から収集したデータを一部企業へ展開していた問題です。

問題となったデータは、学生ごとの「内定辞退率」を予測したというもの。この出来事からは、超売り手市場と言われる中で、大手企業も学生の内定辞退に頭を悩ませている現状が垣間見えます。

ニュースを聞いて、中小企業経営者としては何を感じたでしょうか?

「内定辞退率について悩む前に、うちにはそもそも学生は応募さえしてくれないのでは……」

そんなふうに自嘲気味な感想を覚えた方も少なくないのでは。

中小企業にとって、新卒採用は長らく縁遠いものでした。市場で優秀だとされる学生の多くは大手企業を志向するため、知名度のない中小企業へ目を向けてもらうのは確かに至難の業と言えるでしょう。

中小企業には、新卒採用はできないのでしょうか。

社員10名のブレインマークスでは、ここ数年ずっと新卒採用を続けています。それは人材投資のパフォーマンスを考えたときに、新卒採用が最も優れていると考えるからです。

「3つの懸念」を上回る、新卒採用の大きなメリット

人材投資として考えたときに、最もパフォーマンスが優れているのは新卒採用。ブレインマークスではそうとらえて、新卒採用を毎年続けています。

しかし中小企業の多くは、新卒採用に二の足を踏むのが現実かもしれません。

・ちゃんと教育ができるのか……。
・新卒採用のマーケットで自社が勝てるのか……。
・即戦力にならない人材を抱えられるのか……。

この3つが、新卒採用をためらわせている大きな理由ではないでしょうか。

逆に言えば、この3つの懸念をクリアできるのであれば、中小企業であっても新卒採用の大きなメリットを享受できるはずです。

プロパーとして長い期間勤めてもらうことで教育ができ、仕事の熟練度が上がり、職場の文化にも馴染んでいく。それが新卒採用のメリットです。

3つの懸念と、得られるメリットを比較してみても、「会社の文化を理解し、長く勤め上げてくれる可能性が高く、長年かけて貢献してくれる」というプラス面は大きいでしょう。

では、上記に挙げた教育・採用・戦力化の3つをいかにしてクリアしていくべきなのでしょうか。

 

中小企業に問われるスタンスとは

ブレインマークスの場合は、就職氷河期に新卒採用を始めたことで救われた面がありました。

そのときに来てくれたのは、大手企業に落ちた学生でした。当時の成功体験が今につながっています。

そもそも、当時の会社メンバーは私ともう1人だけという状態でした。それに比べれば今は10人です。うち5人は新卒で入ったメンバー。格段に採用はしやすくなりました。

これまで新卒採用を続けてきて感じるのは、実際のところ「3年働いたら新卒も中途も変わらない」ということです。

ちゃんと手間暇をかけて教育すればスキルも身につくし、3年経てば投資効果が現れてきます。これはいわば、社会人として大人になるまでの時間だとも言えるでしょう。

学校ではお金を払う側で、手とり足取り教えてもらっていた学生が、社会に出るとお金をもらって自分で答えを見つけなければなりません。そうした変化に馴染むために、どうしても3年はかかります。

そうした意味では、新卒は当然ながら即戦力ではあり得ません。入ってすぐに戦力になることを求めるような企業では、3年も続けてもらえないでしょう。

大手企業は会社のネームバリューやブランドがあり、社員には「ここで辞めたらもったいない」という心理が働くため、会社側が強い立場でいられます。しかし中小企業は社員側の立場が強いもの。何かあれば、すぐに辞められてしまいます。

しかし見方を変えてみれば、新卒社員なら、最初から高い給料を出さなければいけないということもありません。場合によっては、即戦力1人の給料で2〜3人を雇えるかもしれません。

そんな投資の目線で3年という期間を見られるかどうか。中小企業にはそのスタンスこそが問われているのでしょう。

次回は、投資効果を最大にするための「教育」について考えたいと思います。

(安東邦彦)

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