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2020.01.16

コンサルティング

中小企業と新卒採用(第2回) 〜外注できる教育、外注できない教育

安東 邦彦

新卒採用における「教育」の懸念

企業の人材採用環境が厳しさを増す一方の昨今。

中小企業では、「人手不足」を主因とした倒産も現実のものとなっています。

日本では長年、新卒採用によって若手を迎え入れる手法が定着してきました。大手企業の多くは今も新卒採用が採用戦略の主軸となっています。

しかし中小企業にとって、新卒採用はハードルが高いことも事実。

・ちゃんと教育ができるのか……。
・新卒採用のマーケットで自社が勝てるのか……。
・即戦力にならない人材を抱えられるのか……。

そんな懸念から、新卒採用に二の足を踏む中小企業も多いはずです。

私たちブレインマークスは、メンバー2名の時代から新卒採用を続けてきました。現在は社員数10名となりましたが、うち5名は新卒入社のメンバーです。

プロパーとして長い期間勤めてもらうことで教育ができ、仕事の熟練度が上がり、職場の文化にも馴染んでいく。

人材投資として考えたときに、最もパフォーマンスが優れているのは新卒採用。ブレインマークスではそうとらえて、新卒採用を毎年続けてきました。

中小企業に新卒採用をためらわせる懸念を乗り越えていくには、何が必要なのでしょうか。今回は「教育」について考えてみたいと思います。

マインドセットの教育は外注できない

他社である程度の経験を積んだ人材を迎え入れる。そうした採用しか行ったことのない企業からは、新卒採用後の「教育」を最大の懸念点として聞くこともあります。

名刺交換などの基本的なビジネスマナーから教える余裕なんて、うちにはない……。

そんな不安もあるでしょう。

ただ、今は社会人の基礎を教えるスキル研修は、世の中にいくらでもある時代です。こうした教育については、低コストで外注することもできます。

むしろ考えるべきなのは「マインドセット」。これは外注できません。

当然ながら、自社の価値観の共有は自社でしかできないからです。そして価値観の共有は、ビジネスパーソンとしての基礎能力を鍛える最も重要な部分だと言えます。

例えばブレインマークスには「相手の期待を超える」という価値観があります。

お金をいただいているお客さまはもちろん、お金を払っている取引先にも、もっと言えば社内の部下からも、「どんな相手からでも依頼されたことへの期待を超えていこう」と考えて、ずっとやってきました。

多くの中小企業では、サービスレベルしか差別化できるものがないはず。

それなのに、お客さまの前でだけ期待を超えて、日常では相手の期待を超えないなんてことはありえません。

価値観に合わない人が去っていっても妥協しない

こうした価値観を理解することは、ビジネスパーソンとしての基礎学力を身につけることにつながります。

「うちの会社で働く上で、身につけるべき価値観」を知ってもらうのです。これがなければ、どんなスキルも伸びません。

ブレインマークスには他に「Win win or No deal」という価値観もあります。

ビジネスにおいて多くの関係者が生じてくれば、互いにWin winになれないケースも出てくるでしょう。

例えば取引先と尊敬しあえずに、私たちが一方的にこき使われるような状況になったとしたら……。私たちは強い意志を持って取り引きを中止します。

これは、ブレインマークスの考える「人として、ビジネスパーソンとしての正しい価値観」なのです。

この価値観を理解し、身につけてもらうために、ブレインマークスでは話し合うための時間を何度も何度も設けていきます。

会社の価値観になじめない、合わないと感じる人が去っていくこともあるかもしれません。それでも妥協せずにマインドセットを固めていく。

新卒採用においては特に、名刺交換の仕方を教えるよりも重要なことに目を向けなくてはいけないのだと考えています。

(安東邦彦)

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