中小企業の未来を考える経営コンサル
ティング株式会社ブレインマークス

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2019.06.20

コンサルティング

ゴーンショックから考える「経営とカネ」(第1回) 〜「神様」になってしまうことの怖さ

経営者が学ぶべき「お金との付き合い方」とは?

2018年11月、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長
金融商品取引法違反の容疑で逮捕されました。

日本国内はもちろん、世界的にも著名な経営者であるゴーン氏の逮捕は衝撃的でした。
事実関係や全容は未だ明らかにならないまま、
「クーデター説」などさまざまな憶測も飛び交っていますね。

今回はこの事件を題材に、ちょっと刺激的なテーマを書き綴ってみたいと思います。
ずばり、「経営とカネ」について。

 

ゴーン氏の一件から、経営者はお金との付き合い方をどのように学ぶべきなのでしょうか。

「あんな大企業の社長と、中小企業の社長とは違うよ」と思う方もいるかもしれません。
しかし、案外身近な共通項が色々とあるものなのです。

第1回目の今回は、経営者が向き合うべき課題である、
「神様のように地位や権力をもってしまう怖さ」について、書いていこうと思います。

 

稀代のプロ経営者、カルロス・ゴーン

もともと私は、プロ経営者としての
カルロス・ゴーン氏の手腕には学ぶべきところが多いと思っていました。

ゴーン氏はまさに稀代のプロ経営者。
「得意なものを突き詰めていったら社長になれた」という人とは、
もっているスキルも、人生の歩み方も全く違います。

私はそうしたプロ経営者が、個人的に好きなんです。

稲盛和夫さんがJALを再建したように、プロ経営者が入れば会社は大きく変わります。

ゴーン氏も、とても大胆な改革をする一方で、
現場に新たなマネジメントシステムを導入できる力がありました。

PDCAを回し、改善する権限を現場に与え、
それが実際に機能しているかどうかをチェックする仕組みをつくれる人なのでしょう。

しかしゴーン氏の場合は、ずばぬけた実績に裏打ちされている一方で、
もしかすると私たちが知らない「傲慢さ」があったのかもしれません。

 

 

経営者が学ぶべきは「成功との付き合い方」

事の真相はまだはっきりとはわかりませんが、
本来ならセルフチェックができる人だったのに、
傲慢さゆえにできなくなってしまったのかもしれません。

同じプロ経営者でも、稲盛和夫さんと比べれば違いがあると思います。

稲盛さんは日本的な考えや倫理観をずっと大事にして、
立場が上になればなるほど、自分自身を律していました。

そうしなければ、周りが勝手に稲盛さんを崇め奉ってしまうのです。
おそらく稲盛さんは、「神様になってしまうことの怖さ」
知っているのではないでしょうか。

そうした意味では、経営者がこの事件から学ぶべきことは、
金との付き合い方というよりも「成功との付き合い方」なのかもしれません。

稲穂は実るほど頭が垂れるように、
私たち経営者には、おごり高ぶらず、常に自分自身を律することが求められているのです。

 

(安東邦彦)