中小企業の未来を考える経営コンサル
ティング株式会社ブレインマークス

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2018.10.10

コンサルティング

なぜ、社長が現場を離れると会社が成長するのか?

これからの時代、会社が成長を続けるために必要なことは、
「あなたが現場にいなくても大丈夫」な状況をつくることです。

何もすぐ「現場から離れろ、仕事を手放せ」と言っているわけではありません。
あなたが現場で走り回っていることに満足していてはダメなのです。

あなたがやるべきことは、「誰よりも優秀な職人でいる」ことではありません

 

■成長企業がやっていること

前回までは「社長の仕事」というテーマで、ビジネスの発明に取り組むことの必要性をご紹介しました。

社長がやるべきことは、いつまでも現場に張り付いて
「誰よりも優秀な職人でいる」ことではありません。
むしろ、社長が現場を離れたほうが会社は成長します
今回はそのことを考えてみたいと思います。

そもそも、会社は生き物です。
うまく育てることで日々成長しますし、放っておけば活力を失います。

成長している会社は、時代や顧客のニーズに合ったサービスや新たなプロジェクトを
常に立ち上げています。

例えば販売方法の改革に取り組んでみたり、
人材の教育プログラムをつくったり、
既存顧客に対しての情報提供の仕組みをつくったり。

その取り組みはさまざまです。

 

■「同じ場所に留まる」のは最大のリスク

このように、一つひとつのプロジェクトを地道に推し進めながら、会社が成長していくのです。

新たなチャレンジをしないことは、
一見「リスクを回避している」ように見えることがあります。
しかしこれは、「同じ場所に留まる」という最も大きなリスクを冒しているのです。

なぜ同じ場所に留まってしまうのか。
それは社長自身が同じ現場にかかりっきりになっているからに他なりません。

これからの時代、会社が成長を続けるために必要なことは、
「あなたが現場にいなくても大丈夫」な状況をつくることです。

何も「今すぐ現場から離れろ、すぐに仕事を手放せ」と言っているわけではありません。

あなたが現場から離れ、
「会社が成長するための戦略を練り、実行する時間をつくらなければ、
次のステージに進めない」という事実を理解することが重要なのです。

社長が現場で走り回っていることに満足していてはダメ。
何度も言いますが、社長がやるべきことは「誰よりも優秀な職人」でいることではありません。
ましてや、仕事勝負で社員に勝ち続けるなんてもってのほかです。

 

■愛情が子どもをダメにする

現場から離れられない社長と同じように、世の中には「子離れの下手な親」がいます。

なぜ、うまく子離れできないのでしょう。
その原因の一つは、過度の愛情があります。

「あれこれ世話したい」「いつも一緒にいたい」という一方的な気持ちが強いため、
いつまでも子どもの近くから離れられないのです。

二つ目に、子どもを信頼していないということです。

「失敗するのではないか」
「悪い仲間に誘われるのではないか」
「勉強せずに遊んでしまうのではないか」

そんなふうに心配ごとばかりを抱えてしまい、やはり子どもから離れられないのです。

親の立場からみれば、わからない心情でもありません。
しかし、いずれのケースも子どもをダメにします。

■権限委譲の方法を学んで子離れする

親が子離れできないから、子どもが自立しない。
現場に張りついてあれこれ指示している社長にも似た感情があるでしょう。

「いつまでも得意な仕事で活躍したい」という一方的な気持ちとともに、
「任せていては業績が下がる」「どこかで社員がへまをするのではないか」といったように
社員を信頼しきれていない側面があるのです。

しかし、いくら愛情が深くても子どもを私物化することはできないように、
社長も、社員や会社を私物化することはできません。

また、親子の関係が信頼で成り立つように、あなたと社員の間にも信頼が不可欠です。
この不健全な親心が振り切れない限り、社員はいつまで経っても自立できません

もしかするとあなたは、
「任せられる優秀な社員が育てば現場を離れられる」と思っているかもしれません。
しかし、あなたが子離れしない限り、その日は訪れないのです。

あなたが成長する会社をつくりたいと考えるなら、
「現場で活躍すること」ではなく「経営者として活躍すること」に目標と使命を持ち、
一日も早く現場から卒業することが大切です。

もし、自分自身が現場で働くことに限界を感じているなら、
権限委譲を行う方法を学ぶタイミングなのかもしれません。

(安東邦彦)