書籍 “ ザ・ビジョン ” が教える中小企業にとって大切なこと | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2021.07.30
書籍 “ ザ・ビジョン ” が教える中小企業にとって大切なこと

株式会社ブレインマークス

 

 

今回のテーマは、「書籍 “ ザ・ビジョン ” が教える中小企業にとって大切なこと」です。

「ザ・ビジョン」は、私の経営に対する考え方に大きな影響を与えた本です。周りの人からおすすめの本を聞かれたときに、よく紹介しています。今回は「中小企業の経営にこの本をどう生かせばよいか」について、お話します。

■書籍「ザ・ビジョン」が教えてくれること

この本の著者であるケン・ブランチャードは、アメリカの国際的な経営研修、およびコンサルティング会社「ケン・ブランチャード・カンパニー」のCSO(最高精神責任者)です。作家としても活動し、数々のヒット作を生み出しています。

会社におけるビジョンの大切さが感動的なストーリー形式で展開され、読書が苦手な人でも読みやすいでしょう。

この本の原題は「FULL STEAM AHEAD!」これは、船乗りが使う「全速前進!」のかけ声です。

経営学の概念や成功の哲学がテーマで、物語の舞台は小さな保険会社。アメリカの保険会社は日本のような大企業ばかりではなく、小規模の会社がいくつもあります。

小さな保険会社の2代目に就任して経営に迷っている社長が、ビジョンの大切さに気づき、ビジョンを実践しながら会社を立て直す物語です。

ブレインマークスの社員は、全員この本を読んでいます。初めにお伝えしたいのは、ビジョンの中身はわりと複雑ということです。ここではビジョン=未来像ではなく、ある3つの要素を含む全体像を称して「ビジョン」と呼んでいます。

■ビジョンに含まれる3つの要素とは?

ビジョンには、3つの要素が含まれています。

  1. ・有意義な目的 = この会社はなぜ存在しているのか、なぜ自分はここで働いているのか
  2. ・明確な価値観 = この会社はどのような価値観で動いているのか
  3. ・未来のイメージの共有 = この会社は将来どのような会社になるのか 

 

1つめの「有意義な目的」について。

これは社員全員の共通認識であることが必要です。

何のためにこの会社があるのか、なぜ自分はここで働いているのか、全員がここを明確に共有できないと、会社の経営はうまくいきません。本書の中では、なぜ自分はこの会社で働いているのか、なぜ自分は生きているのか、全員が目的の達成に向けて力を集結できるよう、会社の使命は何なのか理解することが大切だと書かれています。

難しいように思うかもしれませんが、会社経営の本質なのでここがブレていると会社の改革は困難です。

2つめの「明確な価値観」について。

どのような目的と優先順位、判断基準でビジョンを実現していくのか、明確にしましょう。その考えが、会社の価値観となります。

3つめの「未来のイメージの共有」について。

会社の将来図を具体的に描きましょう。そのイメージを社員全員で共有することの必要性が、本書には書かれています。

この3つの要素を社員全員が理解することで、会社の改革は実現していきます。

■ビジョンの実現に欠かせない3つのこと

ビジョンを実現するために必要なことは、3つあります。

  1. ビジョンを創造する際のベースは経営者が作る。 

経営者が作るのはあくまでもベースであり、ビジョンの中身は社員と一緒に作ります。ビジョンについてディスカッションをし、社員になるべく多く語ってもらいましょう。

「ザ・ビジョン」の中でも、経営者に必要なことは社員にビジョンを語らせ、そのビジョンを守ることであり、経営者がビジョンを私物化することではない、と書かれています。

ブレインマークスでも時間はかかりましたが、ビジョンの共有が少しずつ実現されていると感じます。新入社員に教えたり、採用面接の場で話すことで、社員の中にビジョンが落とし込まれてきたからです。私自身もこれまでセミナーなど多くの場で、会社の理念やビジョンを語ってきました。

まずは、社内にビジョンがあって当たり前の状態にする、社員が自分でビジョンを語れるところまでもっていく。時間はかかりますが、この状態を目指していきましょう。

  1. ビジョンは常に話し合うことで進化させていく。

ビジョンは一度作れば終わり、ではありません。ビジョンに何の意味があるのか、常にディスカッションして進化させることが必要です。

本書でも、ビジョンは現在進行形のプロセスであり、ビジョンを巡って絶えずコミュニケーションをとることで、内容が練りこまれていく、とあります。常にビジョンに対する意見交換があれば、会社に新しい人が入っても自然に伝わっていくでしょう。

私は10年前に「ザ・ビジョン」を読みました。初めのうちは「ビジョンを作ることに意味はあるのだろうか」「業績に関係あるのだろうか」と悩んだこともあります。

しかし、アメリカのビジネス書は、日本より1~2歩先に進んでいます。実際に、パタゴニアやザッポスなど「ザ・ビジョン」の内容を体現するようなアメリカの成長企業も視察しました。そして、この本を信じようと決めました。

長い間ビジョンの実現に取り組んでいると、なかなか成果が出ず、やっても意味がないと感じたり、停滞、むしろ低下しているのでは? と感じるときもあります。

しかし、氷が0度になったら急に溶けだすのと同じで、地道に続けていると突然取り組みの成果が発揮されるときが訪れるのです。

  1. ビジョンは実践されて初めて共有の意味が生まれる。

ビジョンは最終的に実践されて、共有する意味を持ちます。実践されて初めて、社員はお互いを尊重し、責任を果たすようになるでしょう。

■ビジョンを掲げるだけではNG。実現するための仕組みが必要

ブレインマークスでは、仕組みの重要性を伝えています。たとえばA社とB社が同じビジョンを掲げても、A社では実現できてB社では実現できないこともあります。この違いは、ビジョンの達成に必要な仕組みを、徹底的に作り上げたかどうかです。

会社としてビジョンを実現するためには、

・ビジョンを掲げること

・ビジョンを実現するためのシステムを構築すること

この2ステップが必要不可欠です。

■経営者の役割は、ビジョンの道筋にある障害を取り除くこと

ビジョン実現のために経営者がすべきことは、社員がビジョンを見失わないようにサポートすることです。そして社員がまっすぐ目的地にたどり着けるよう、障害を取り除き、行動を促進させます。

社員が正々堂々とビジョンに向かえる環境を作ることが、経営者の仕事です。

■まとめ

「ザ・ビジョン」は難しいことをさらっと書いていますが、真実であると私は思います。

会社によって環境は違いますし、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。しかし社員が全速前進できるよう環境を整えると、会社がさらに成長します。 

本を読みながら「こういう会社をつくろう!」と決めると、長い停滞期を乗り越えていけるものです。

私は「このようなことをやろうとしている」という考えを、常に社員と共有することで今まで続けられました。言葉では伝わりにくいときは、本や外部のコンサルを使うこともあります。経営者がやろうとしていることを社員に伝えるのは大切です。

ビジョンの実現がうまくできると、会社の経営が一歩発展します。ぜひ、「ザ・ビジョン」を会社の経営に生かしてみてはいかがでしょうか。

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