社員からありもしない誤解をされたことがある社長へ | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
ブログ

ブログ

BLOG

2023.07.06

YouTube

社員からありもしない誤解をされたことがある社長へ

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「社員からありもしない誤解をされたことがある社長へ」です。

「『うちの社長、すぐキレるから気を付けて』と、課長が部下たちに愚痴っぽく話しているのを聞いてしまいました。なぜ、いつもキレる人扱いされているのか分かりません」というご相談をいただきました。

陰でこのようなことを言われているのは、ショックですよね。しかしありもしない誤解をされ、孤独を抱えている経営者も多いのではないでしょうか。一体なぜ社員に誤解をされてしまうのか、そしてそれを防ぐためにはどうしたらいいのかをお話していきます。

■貴方の考え、伝わっていますか?

今回のご相談のように経営者がありもしない誤解をされてしまうのは、経営者の行動の背景が社員に見えていないためです。

経営者も人間なので、当然怒ることはあります。感情的に理不尽な怒りをぶちまけるのは論外ですが、ほとんどの場合はその怒りにも正当な理由があるはずです。例えば「お客様のことを考えていない行動だった」「他のスタッフに思いやりのない行動だった」など、理念に反する行動を咎めたという「背景」が見えていないために、いつもキレると誤解されているのではないでしょうか。

■怒りの背景にある「考え」を共有する

このようなあらぬ誤解を防ぐには、経営者自身の考えを共有することが大切です。今回のご相談では、本来であれば経営者の考えや想いを理解していてほしい課長という立場の人が誤解してしまっています。

リーダー職とは、会社の理念とビジョンの特命大使であると私は考えています。掲げた理念とビジョンを共に実現させるために、部下に対して積極的に発信していかなければなりません。そのような立場の人が経営者の考えを理解していないようでは、経営者が思い描く理想を実現するのは難しいでしょう。

経営者が細かいことを言ったり怒ったりするのは、理念とビジョンを実現させるため。リーダー職の人間に対しては特に、このことをしっかりと教育していく必要があるのです。

■経営方針書を作成する

経営者自身の考えを共有するには、経営方針書の作成が有効です。貴方がどのような考えや想いを持って会社を経営しているのかを言語化しましょう。

記載する内容は、例えば「お客様への方針」「社内コミュニケーションの方針」「働き方についての方針」といったことです。もちろん日頃から口頭で伝えることも大切ですが、文字にしていつでも確認できるようにしておくと、より浸透しやすいでしょう。

経営方針書を作成しておけば、リーダー職だけでなくその先の社員にまで経営者の考えを共有できます。このように日頃の言動の「背景」を示していけば、経営者があらぬ誤解を受けてしまうことも減るのではないでしょうか。

■本日の結論

経営者は、ある意味で孤独な立場にあります。そのため自ら発信していかなければ、どのような方針で経営しているのかは社員に伝わりません。あらぬ誤解を与えてしまわないためにも、社員が経営者の考えや方針に触れられる機会を積極的につくっていきましょう。

 

3ステップオンライン講座 無料公開中

この記事をシェアする

おすすめの記事