【成長企業視察レポート(6)】「均質化」と「数値化」で個人依存を脱却! | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2018.03.06

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【成長企業視察レポート(6)】「均質化」と「数値化」で個人依存を脱却!

株式会社ブレインマークス

■成長企業視察レポート(6) 〜「均質化」と「数値化」で個人依存を脱却!

 

ブレインマークスの今泉です。

 

このシリーズでは、私たちクライアントさまの中から、独自の取り組みと、独自の強みを持った企業さまをご紹介しています。今回は、東京都大田区で「学習塾 フレンズアップ」を経営する、代表・山根良友さんにお話をうかがいました。

 

 

フレンズアップの独自の取り組み、それは「授業の均質化」と「評価の数値化」に対する取り組みです。2つの取り組みによって授業品質一定化を実現し、たくさんの生徒を志望校合格へと導いています。

 

学習塾は「人ありき」の事業であり、講師によって授業品質や満足度は違うのが当たり前だと考えられてきました。しかし、長年この業界に身をおく山根さんから見れば、それは「人ありき」を超えた「人依存」だと映っていました。

 

「教科やクラスを担当する講師ごとに成果にバラつきがあり、生徒が目指すゴールへと導けないこともある……。そんな状況は絶対に間違っている」

 

そんな思いから「授業の均質化」への取り組みが始まりました。

 

山根さんは「授業は舞台」だと話します。正しい台本があり、セリフが決まっている。講師が正しい発言をして、正しい方向へ授業を引っ張っていくための技術があるのだそうです。

 

そのため、フレンズアップの講師には、キャッチーで短くてわかりやすい台本を作成し、あるべき授業の手本を山根さんが見せるようにしています。さらに模擬授業を動画撮影し、何度も見返して指導。こうして講師の力量の差をなくしていきました。

 

しかし、まだ十分ではありません。重要なことは「生徒にわかりやすい授業を行なっているか」「生徒の居場所になれているか」。特に2つ目は、一人ひとりを大切にし、向き合い続けるフレンズアップならではの項目かもしれません。

 

これらのことを把握するために、フレンズアップでは、生徒への直接アンケートによって講師の評価を数値化する「フレンズアップ評価」を導入しています。

 

・あなたを大事にしている

・あなたとの距離感は適切である

・身だしなみが整っている

・続けてこの先生から教わりたい

・授業のまとめ方がわかりやすい

・質問がしやすい

 

こうした項目を生徒から評価してもらいます。これによって講師の特徴を把握し、細かいデータをもとに、講師の“良いところ”も探していきます。

 

講師にとっては、これはあくまでも「伸びしろ」を確認するためのもの。具体的なフィードバックが得られることで講師のモチベーションが高まり、従業の質を向上させることにつながっています。

 

かつては、生徒たちの志望校合格を支えるために山根さん自身が授業に追われていたことも。「授業の均質化」「評価の数値化」という明確な仕組みを導入し、講師の教育に力を入れたことで、山根さんが必死に頑張り続けなければならないという状況は改善されていきました。それだけではなく、生徒と講師どちらも幸せになる会社を実現したのです。

 

個人の力に頼りきり、依存してしまうのは、どんな業界でも起き得る課題です。フレンズアップの取り組みは、さまざまな企業で参考にできるのではないでしょうか。

 

▼学習塾 フレンズアップさま 公式サイト

http://friendsup.jp/ 

 

 

 

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