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2019.12.19

コンサルティング

会社を「自分の代」で終わらせないために(第3回) 〜変わる事業、変わらない理念〜

安東 邦彦

時代が変わっても揺るがないもの

自らの人生を賭けて生み出した「会社」という作品を、いかにして次世代につないでいくか。

中小企業経営者の多くが重要性を認識し、
同時に難しさも痛感しているテーマだと思います。

私自身はブレインマークスという会社をつないでいくために、
2025年までに会社を完成させ、
その後は10年を掛けて承継していく計画を立てています。

どんなに有能なコンサルタントが付いていても、
経営の現場で起きることは実際にやってみないとわからないことばかり。

そのため、後継者のために子会社をつくることも有効でしょう。

2025年から先の10年は、現在のように国内市場だけではやっていけないかもしれません。
私たちも、本気で海外へ打って出ることを考えなければならないタイミングに来ています。

そうした経営の実践と意思決定を通じて、
「経営者としてのマインドセット」を醸成していく。
それが10年間の承継期間に求められていることだと考えています。

ただ、中小企業の事業継承に重要なのに、意外と見落とされがちなものがあります。
それは、時代が変わっても揺るがない経営の根底的なもの、
中小企業の存在理由や理念です。

そこで、今月は事業承継に重要な存在理由や理念について考えてみようと思います。

 

時代が変わっても存在理由は揺るがない

事業の中心は、市場のニーズとともに変わっていくでしょう。

今やどんな業種においても、向こう10年、20年を国内市場だけで戦い抜けると
自信をもって言い切れる領域はないはずです。
だから、事業のあり方が時代とともに変わっていくのは当然だと言えます。

しかし、理念そのものは、時代が変わってもぶれないものです。

ブレインマークスにおいても、経営の後継者は「ビジネスで人々を幸せにする」という理念を受け継いでくれる人でなければならないと考えています。

私たちが存在する理由は、中小企業経営者の自由な人生を取り戻すことです。

職人として朝から晩まで働き、
不自由になってしまっている中小企業経営者の自由を取り戻すことが、
私たちの存在理由なのです。

これがぶれると、すべてがおかしくなってしまいます。
時代とともに課題は変われど、根底は揺るぎません。

中小企業は誰のために存在しているのか

昨今は、人生100年時代という言葉が聞かれるようになり、
日本社会は様々な分野で多様性を受け入れ始めました。

働き方もその一つです。
会社員でも、副業によって新たなキャリアを手に入れようとする人が増えています。

会社によっては
「終身雇用を守れないから副業をやってください」と
スタッフに表明するところも出てきているのです。

今年に入ってからは日本を代表する製造業大手のトップが、
「終身雇用を維持できない」という将来予測を示しました。

様々な生き方があり、様々な考え方があります。

一つの会社にしがみつかなくても、
副業で様々な分野のスキル・知識を蓄積し、キャリアアップできる人もいるでしょう。

かつての私たちのように、会社を興して経営者として生きていく人もいるでしょう。

しかし、忘れてはならないのは「そんな人たちばかりではない」ということだと思います。

会社が安心できる居場所であり、
生活の糧を得るための重要な拠点であり、
できることならずっとそこで勤め続けたいと考えている――。

そうした人たちのためにも、中小企業は存在しているのです。

(安東邦彦)

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