以前は、様々な種類のセミナーに参加しては、次々と新しい取り組みを導入し、そして頓挫するということを繰り返していました。全て「いい会社」にしたいという思いからの行動でしたが、結果的にそれが原因で社内に混乱を起してしまいました。「もっと良くしたい」「社員と協力しながら頑張っていきたい」。そんな思いが空回りしていました。やればやるほど社内には「また、社長が新しいことを始めた」という憂鬱な雰囲気が流れ、社員との距離は開くばかりでした。しかし、自分なりには毎日必死でしたから「何故、こんなにも思いが伝わらないのか…。何を間違えているのか…。」と、いつも一人悩んでいました。そんな時、ブレインマークスさんのコンサルティングを知りました。経営の一部分ではなく、全体像について体系的に学べるプログラムに魅力を感じ、「この機会に経営を1から学んでみよう」と申し込みをしました。
早いものでブレインマークスさんとのお付き合いも4年目を迎えます。ドリーム、コア・パーパス、ビジョン、コア・バリュー、財務、ビジネスモデル、経営計画書・・・。本当にいろんな取り組みとノウハウを学んできました。経営の土台づくりから、成長へと進むためのセッションなど、自社の成長段階に合わせて学べたと思います。自分で「○○を学びたい!」と希望を伝えるときもありますが、多くは相談している悩みの中から現状の近江庭園に必要な要素を選んでもらっていました。
特に2年目に行なった財務計画書と高収益ビジネスモデルは、経営の安定と発展を目指すうえで自社にとって欠かせない物だったと思います。財務では、それまで税理士さんに丸投げしていた部分を自社で進捗管理するという新たな取り組みを行ないました。財務諸表をつくり、毎月計画と進捗を測る習慣ができると、確実に目標へと近づいていきますね。なにより、数字の状況把握ができることの安心感が大きかったです。利益計画もしっかり立てられるようになり、金融機関に5ヶ年計画として財務計画書を提出することもできるようになりました。また、高収益ビジネスモデルでは、自社の強みを徹底的に洗い出したことで、今後の方向性がわかりました。それまでも、自社の強みについては理解しているつもりではいました。しかし、「強みは技術です」と言ってもそれがどのような技術で、他社とどう異なるのかまで明確ではありませんでした。「どんな技術」「どんな特徴」「どんな結果」すべてを明確にしていくとそれまで予想もしていなかった新たな強みの発見に繋がりました。実現には時間がかかるかもしれませんが、この強みを強めていくことに一生懸命取り組んでいけば必ず結果は出ると確信しています。
私の経営に対する考え方が根本的に変わりました。新しいことの導入は現場の状況や社員と話し合ってから行なっています。また、闇雲に情報を取り入れるのではなく、すべて会社が目指す姿や基準に照らし合わせながら取捨選択しています。以前に比べ、迷うことも格段に減りました。今は、目指す未来に向かって真っ直ぐ歩いていけています。
社内コミュニケーションの機会も増やし、社員との関係も大きく変化しました。以前は月1回の全体ミーティングが唯一のコミュニケーションの場でした。しかし、そこではわかりきれない現場の状況や、社員の思いがあることに気づこうとしていなかったのかもしれません。それが、社員との距離を広げていたのだと思います。現在は社員とのコミュニケーションの機会を増やし、週1回2時間のミーティングと月1回の1対1の個人面談を行なっています。ミーティング内容はサポート要請・報告・現場方針などの共有です。軽食を用意して、皆でワイワイしながら行なっています。現場の状況を知るだけではなく、仲間の努力や考えを発見する良い機会にもなっています。個人面談では、個人の成長や悩みにフォーカスした話し合いを行なっています。面談を行なうことで、今まで見えなかったことが見えるようになってきました。社員一人ひとりの思いや、得意なこと、苦手なこと、そして、現場で何が起こっているのか…それを正確に把握し最適な判断ができるようになりました。
そして、会社のビジョンやコア・バリューなどを社員と一緒に決めた経験が今の良い雰囲気をつくってくれたと思います。徐々にですが、この近江庭園という会社を全員でつくり上げていくということを理解してくれていると感じます。今では自分から「これはどうでしょうか?」「これはこうしましょうか?」と責任感をもって仕事に向き合ってくれています。この会社を通して自分がどんな風に社会の役に立つことができるのかを社員が意識したことで、大きな変化が起きたんだと思います。
迷う必要はないです。このコンサルティングは、経営について学べるだけではなく、経営者としての時間の確保にも繋がります。経営について学ぶと聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、1つ1つのセッションが体系化されているのでわかりやすいです。セッション中はひたすら頭を悩ませ、自社について考えぬきます。コンサルタントと一緒に徹底的に考えるので、そこで出た答え以上のものは、その後もなかなか出てきません。私は、その答えこそブレインマークスのコンサルティングで一番価値のあることだと思っています。「今出せる最大の答えを導き出せるコンサルティング」、それがブレインマークスのコンサルティングです。