中小企業こそ、社員が夢中になるゲームをつくれ | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
ブログ

ブログ

BLOG

2021.07.01

YouTube

中小企業こそ、社員が夢中になるゲームをつくれ

株式会社ブレインマークス

 

今回のテーマは「中小企業こそ、社員が夢中になるゲームをつくれ」についてです。社員が辞めてしまう、長く定着しないといった悩みを抱える中小企業は、多く存在します。

会社に一体感があっても、社員が辞めてしまっては元も子もありません。

一体感があるのに辞めてしまう状況が生まれるのには、ある問題が存在しています。今回は、社員の離職を防ぎ、且つ、仕事に夢中になれる方法をお話しします。

 

■一体感はあるのに、人が定着しない?

 

先日、弊社のクライアントから、不思議な相談を受けました。

「会社に一体感もあり、社員も前向きに働いているのに、何故か人がどんどん辞めていってしまう、といったご相談でした。会社は好きだけど、続けられないといった理由で辞めていってしまう」

実は、こういったケースで悩んでいる中小企業は、多く見られます。なぜ、会社が好きで働いている社員が離職してしまうことにつながるのでしょうか。

社員が会社のことを好きだと言える会社の社長は、社員を守っていて、しっかりとサポートをする会社であると言えます。しかし、そんな社員が辞めていき、人が定着しない状況が生まれる理由として、ひとつ考えられることがあります。それは、社長の思いと会社の制度に不一致が生まれているということです。

社長の思いと会社の制度に不一致が生まれると、キャリアを重ねていくことが見えず、社員が自分の未来を描けない可能性があります。つまり、社員が夢中になって頑張れる、ゲームのような会社の制度設計ができていないことにもつながるのです。

 

■社員の離職を防ぐ!つくるべき会社のゲームのポイント

今回、お伝えしたいテーマである“社員が夢中になるゲームをつくれ”という言葉。この言葉を初めて目にしたのは、私たちの師匠であるマイケル・E・ガーバーさんの「はじめの一歩を踏み出そう」という本の中でした。

ガーバーさんの本の中に、“事業とは、人材戦略であり、ゲームである。社員が夢中になるゲームをつくらなければならない。”という言葉があります。しかし、この言葉を私が10年前に聞いたときは、そんなことできる訳ないと思っていました。

そこから、10年間、ゲームのルールはどうすればつくれるのか、を考えていると、徐々にわかってきたんです。今では、社員が夢中になって頑張るようなゲームをつくるイメージも湧いて、社員の頑張りにつながっています。

そこで、社員の離職を防ぐためのポイントがあります。

・ゲームのルールをしっかりつくって、社員が夢中になるようにする

・時々、ゲームのルールを思い出させ、ゲームに意味を与える

・このゲームを社員が楽しむ

このポイントを抑えることで、100点ではなくとも、社員が夢中になれるゲームをつくれるようになっていきます。

 

■社員が仕事に夢中になれる正しいキャリアパスとは

まず、ゲームのルールをつくる時に、やるべきことがキャリアパスの作成についてです。例えば、弊社では、8段階のキャリアパスを用意しています。簡単に言うと、新卒で入社し、社長になるまでの8つの階段です。その階段を登っていくことで、確実なキャリアアップができるようになっています。

約5年前に初めて、キャリアパスを作成し、社員に共有しました。

最初は、わからない部分もあったので、見様見真似でつくりましたが、社員の皆に配ってみると、キャリアアップにはどんな能力が必要になってくるのか、真剣に目を通してくれました。

なぜ、ゲームのルールをつくる時にキャリアパスが必要なのでしょうか。

それは、キャリアを明確にすることで、自分に何が求められているのかをはっきりと知ることができるからです。つまり、各段階に求められるステージを頑張って登っていきたい、キャリアを積んでいきたい社員がいればいるほど、会社全体でキャリアパスを登っていこう、という前向きな空気が生まれます。

クライアントである会社のキャリアパス作成を手伝った際、初めはキャリアパスに対して、賛否両論があったため、会社の雰囲気はバラバラでした。

しかし、会社に合わせたキャリアパスをつくり続けることで、徐々に、会社に一体感が生まれました。今では、社員に5年後に目指す先を聞いてみると、ほとんどの社員がキャリアパスの未来を言うようになりました。これは、非常に凄いことなんです。

キャリアパスが社員に浸透し、ゲームのルールとなるベースができた瞬間だと思いました。自分は認められるために必要なことがわかると、社員は目標に向かって仕事に夢中になり、頑張っていくはずです。

 

■キャリアの見える化が中小企業を変える

だからこそ、キャリアを見える化することが非常に重要になります。キャリアの道筋が明確にするために、キャリアを上げていく階段を設定します。つまり、ゲームのルールを明確にしていくことが大切です。

・何をどういうふうに頑張って到達すれば、階段が登れるのか

・その階段は、どういった仕事のレベルで登っていけるのか

・約何年でキャリアの階段を登っていけるのか

このように、会社のゲームのルールを細かいところまで設定します。そして、細かく設定したキャリアパスを社員全員が確認できるように見える化しましょう。

ブレインマークスであれば、ブレインマークスゲームの攻略法を明確にすれば、会社は好きだけど離職してしまう、会社が好きだけど実力が及ばないから離職することは減っていきます。

 

■今日の結論

中小企業の社長である皆様の中で、会社の離職が多い悩みを抱えた方は、自社には社員が夢中になって登っていけるキャリアパスがあるか、自分の人生をかけてキャリアを形成できるようなゲームのルールがあるか、を確認してみてください。

そして、ぜひとも、社員が夢中になるゲームづくりを実践してみてください。広い視点で、自社の会社を見ると、きっと何か新しいヒントや気づきがあるはずです。

3ステップオンライン講座 無料公開中

この記事をシェアする

おすすめの記事