有限会社アヨモット 代表 鈴木 朋弥 様

Q1.Dreaming Roomに参加する以前の自社/ご自身の問題点・課題・悩みは何でしたか?

16年美容室の経営を行なっていましたが、ずっと自分にビジネスが依存している状態でした。当時、もっと自分の活動の幅を広げたいと強く思っていましたが、店を任せることができず、うまく動けずにいました。実際に、売上げの半分以上は私が稼いでいましたしね。美容師としては、技術を認められているのだから、うまくいっていたと思います。だけど、会社として、組織としてって考えると上手くいってはいませんでしたね。その原因は、プレーヤーとして認められている自分に満足していて、マインドがプレーヤーから抜け出せていなかったことにあると思います。

 

それでも、いくつか仕組みとしてマニュアルや経営計画書をつくったりもしていたんですが、やっぱり上手く浸透せずに、活用しきれていない状態でした。

Q2.Q1の課題や悩みによって、会社やご自身にどのような影響が出ていましたか?

それと、仕組みが上手く機能していませんでしたから店のサービスにもムラがあって、忙しくなるとクレームが頻発することもありました。他のスタッフに任せたお客さんでも「鈴木さんにやって欲しい」って言われることも多くありましたね。

自分の仕事を分担するために人を雇ったのにも関わらず、任せられない状況が続いていました。

それも何とか気合で乗り切れると思っていたんですけど、顧客数が自分のキャパをオーバーしているのははっきりわかっていたので、いつかはスタッフを教育して任せないといけないと思っていました。

 

それに、重要な戦力であるナンバー2とナンバー3が会社の批判を繰り返し、出社しなくなった時期がありました。すると、売上げはガクンと下がり、さらに、キャリアの浅いスタッフ達がどちらの方向に向けば良いのかわからずに混乱していました。これではいけないと思い、もしもこの2人が辞めても、キャリアの浅いスタッフ達が自分達で売上げをあげられるようにすることの必要性を強く感じていました。

Q3.Q1の課題が解決されなかった場合、現在どのようになっていたと思いますか?

経営が上手くいかなくて、毎日イライラしていたと思います。
問題に対して、自分が解決しなければいけないのはわかっているけど、解決策がわからない状態だったので。

本来は、自分のためのビジネスであるべきなのに、苦しくてビジネスに対して受身になってしまっていたと思います。。

Q4.Dreaming Roomを受講するきっかけは何ですか? 躊躇はありましたか?

マイケルE.ガーバーの「はじめの一歩を踏み出そう」を読んだときに、「これ俺のことじゃん!」って思ったんです。そこで、仕組みがどれだけ大切か初めてわかりましたね。まさに、「エース俺、4番俺、監督俺」状態でしたからね。

 

その後、安東さんのセミナー「社長が3ヶ月不在でも成長する会社のつくり方 6時間講座」 を受講しました。その中で、「自分のプレーヤーとしての能力におぼれていませんか?」「お客様に自分の魔法(技術)を見せることで満足していませんか?」っていう話があったんですよね。「あー、俺だな」って思いました。 このままだと、ビジネスに対して情熱がなくなったとき、廃業してしまうんだろうなと感じました。

 

それを避けるためにも受講しようと決めたんです。ただ、そもそも自分が「起業家」に向いているのかという不安もありました。「職人」の仕事が好きでしたからね。だから、受講前に安東さんに相談をしたんです。当時は、書籍を読んでから取り組みだしたマニュアルとかはあったのですが、なかなか上手く動いていなかったので、それも併せて相談しました。そしたら、安東さんに「ここまでつくって機能していないってことは、鈴木さんが本当にやりたいことと一致していないんじゃない?」って言われたんです。

ドリーミングルームでは、まずそこを一致させることから始まるって聞いて、受講を決めました。

Q5.受講後の会社や社員の変化を教えてください。

Dreaming Roomを受ける前は、自分の【やりたいこと】はひとまず置いておいて、【やらなければいけないこと】をやっていたのですが、今ではそこが一致しているので自分のやりたいことをやれています。その変化には、スタッフも気づいたようでよく言われますね。それに、焦点が変わったことで、余計なブレーキがかからなくなりました。

それと、最近やり始めたのは、スタッフのパーソナルドリームを聞くことです。そうすると、それが合わさったものが会社としての目標に繋がると気づいたんです。社員の「●●歳には、家を買いたい」とか、「結婚して子供が生まれても働きたい」とかそういうものを聞くと、自分の中で「じゃあ、●年後あのスタッフの夢を叶えるためには、これくらいの給料を支払う必要があるな。そのために、あのスタッフが売上げを上げるにはどうしたらいいかな」とか「それじゃあ、産休制度を整えなきゃな」とか、スタッフの夢が会社の中長期的な目標に繋がっているんです。

Q6.今後の目標を教えてください。(事業展開・業界変革・社内改善など・・・)

独立支援制度をしっかり構築したいと思っています。そのために、「自分以上の美容師を育てる」ことが目標ですね。そうしないと、真の「起業家」になれないと思うんです。今のように、「アヨモット」って言ったら私が出てくるみたいなのはやめたいです。

 

そうではなくて、私が育てたスタッフがどんどん活躍して表に出て行けるようにしたいんです。それで、いつかそんなスタッフが増えて、スタッフがいま私が受けているような取材とかもされて、注目されるようになったら良いですよね。今後は 自分がスポットライトを浴びるのではなくスタッフがスポットライトを浴びることが出来るように一人ひとりの強みを活かすところに力を注いでいきたいと思っています。

Q7.今後、Dreaming Roomを受講される方にメッセージをお願いします。

社員にとっても、自分自身にとっても経営者としての一歩を踏み出してみてください。

これを受けたから全てが解決するというわけではないですが、それでも行動しなければ何も始まりません。まずは、やってみてください。仕事をする上で、はずせない構成要素を知れる場所です。

鈴木代表、ご協力ありがとうございました!

(インタビュアー:株式会社ブレインマークス 加藤優)

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