株式会社ヒナタデザイン 代表取締役 大谷 佳弘様

Q1.Dreaming Roomに参加する以前の自社/ご自身の問題点・課題・悩みは何でしたか?

創業当時からビジョンはありました。しかし、経営していくうちに現実的な売上や環境におされて、当初考えていたビジョンを本当に実現できるのかわからなくなっていました。

Q2.参加しようと思った理由は何ですか?

当時、もっと経営者として、自分が先頭に立って会社を引っ張っていかなければいけないと感じていたため、事業をこのまま進めていくことに迷いがありました。
その時にちょうど、昔から知り合いの安東さんと話す機会があり、安東さん自身、会社経営でさまざまなことを経験してきた人だということは知っていたので、気持ちをわかってくれると思い、相談をしたことがきっかけです。そこで、Dreaming Roomに声をかけてもらいました。
ただ、当時の状況でこれだけの時間とお金を投資するということに少し悩みがあったのは事実です。しかし、今のやり方を変える良い機会だと思い、参加を決意しました。今はあの決断は大正解だったと思っています。

Q3.Dreaming Roomを受講してみて、壁にぶつかったときはありましたか。それをどう切り抜けたのですか?

壁にぶつかったことといえば、夢の明確化ですね。自分の夢ではなく、現実的に、デザイン事業をやるにはどうすればいいかということを目的として、解決してしまおうと思っていました。しかし、そのせいで違和感があり、会社としての方向性が見出せなくなっていました。もともとあったビジョンも捨てきれず、最後のホワイトペーパー(事業計画書)ではその2つが混ざってしまい、とてもわかりづらいものとなってしまいました。ちょうど新しい事業も入り始めていた時期で、そういった部分もうまく繋げることができませんでした。僕自身が少し混乱していたんだと思います。

今は、新しい事業も進みだし、イメージがつきやすくなったこともあり、ホワイトペーパーを修正しました。以前よりも良いものになっていると思いますよ。

Q4.実際に参加して、会社内や事業あるいは自身の考え方で変化したことはなんですか?

会社自体が前は浮き足立った感じがあったのですが、少し落ち着いてきたように思います。以前は、制作部隊のデザイナーがとにかく現場を効率的にしなきゃいけないと思い込んでいたようで、できないことも全てやろうとしていました。しかし、私がDreaming Roomに参加して、あえてビジョンを話すのではなく、私自身がビジョンに沿った行動や仕事の進め方をすることで、社員はそれを見て自然と学び、やれることとやれないことがわかってきて、少しずつ浸透してきているのを実感しています。
以前から私の会社や事業を知っている人たちからは「随分いろんなものが進み始めているね!」と言ってもらえます。自分自身、事業が一気に進み始めているのを感じています。

Q5.今後の目標を教えて下さい。

実は今、他のDreaming Room受講生と共同で、もう一つ新しい事業を立ち上げています。この事業は、中小企業のブランドづくりを支援するというものです。昨年の11月頃、その方と知り合い、事業内容を聞いたときにビビっときたんです。今まで求めていたのはこれだ!と感じました。そこで、少し時間はかかってしまうけれど、ちゃんと事業としてやっていこうと思いました。
この事業はデザイナーの制作作業が効率化されるだけではなく、今まで、あまり重要視されていなかった過程の部分もクライアントに価値あるものとして残していけます。こういうブランドデザインをできる会社は、ほとんどありません。この事業を通して、多くの中小企業の役に立っていきたいと思っています。これが今期最大の目標であり、新しいチャレンジです。

Q6.今後、Dreaming Roomに参加される方にメッセージをお願いします。

昨年、自社の理念に共感して入社してくれた従業員がいました。理念やビジョンは本気で経営者が考えないと人に伝わらないし、実現できないと再認識しました。Dreaming Roomに参加したことで、以前考えていたビジョンよりも、もっと先のビジョンを描くことができ、すでに進めている事業の現状や目標も再認識することが出来ました。これがDreaming Roomに参加して一番意義があったと感じています。

時間的なものや、費用的なもの、タイミング的にも受講するステージは会社によって色々あると思います。Dreaming Roomは参加することで、すぐに売上があがるといったものではありませんので、そういったことが知りたい人には向いてないと思います。ただ、継続的に成長する会社をつくりたいと思う方は、ちょっと無理をしてでも受けた方が良いと思います。時間を搾り出し、集中して事業のことを考えることで、様々なプラス効果が現れることは間違いありません。

大谷社長、ご協力ありがとうございました!

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(インタビュアー:株式会社ブレインマークス 橋本真那美)

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