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2021.06.17

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部下を育てるフィードバックの方法

株式会社ブレインマークス

 

 

今回のテーマは「部下を育てるフィードバックの方法」についてです。人に指示をするというフィードバックに苦手意識を持っている方も、多くいるのではないでしょうか。フィードバックを効果的行なうということに、着目するのも重要です。

しかし、まずは、フィードバックに対しての考えを理解して利用することで、部下にフィードバックすることのストレスはなくなると思っています。今回は、部下を育てるフィードバックの方法について、私自身の考え方をお伝えしていきます。

 

■ティーチングとコーチングのどちらが正しい?

フィードバックに対して、ティーチングすることとコーチングすること、どちらが良いのかという質問をよく頂きます。これは、ティーチングとコーチングのどちらが良いのかではなく、どちらも大切なことであり、あくまでウェイトのバランスであると考えるべきです。また、そもそもフィードバックの方法を決めつけてしまうこと自体が間違いなのです。

上手なフィードバックは、ティーチングとコーチングのバランスを100対0で考えることではありません。つまり、ティーチングとコーチングのウェイトをどう考えていくかが、部下を育てるフィードバック方法の大きなポイントになります。ティーチングとコーチングを組み合わせながら、相手に合わせたウェイトでフィードバックを行なうことが部下を育てるフィードバックです。

また、コーチングとティーチングのウェイトは、社員の業務の習熟レベルによって変えてフィードバックをします。

■成長段階を見極めること

業務の習熟度レベルを3つのパターンに分けて考えていきます。

1つめが、業務に対する習熟度が低い場合です。この場合は、答えを的確に教えるティーチングをメインにフィードバックを行ないます。業務の習熟度が低い入社したばかりの時は、誰もがアドバイスよりも“答え”を求めていたはずです。
つまり、業務に対する習熟度が低い社員は、正しいことを的確に指示出しすることを求めているのです。業務に対する習熟度は、その人の仕事の職歴や年齢ではないため、中途採用で入社した社員でも、指示を出すフィードバックが必要になってきます。

2つめが、業務を習得はしていても自信がないというパターンです。この場合は、業務が前回よりうまくいくにはどうするべきなのか、新しい提案を提示するアドバイスを行なうことが重要です。つまり、業務に対する習熟度が低い時よりも、コーチングの割合を増やすということです。

3つめが、業務をある程度行なっていて自信があっても、完璧ではないというパターンです。自己解決ができるとは思いますが、もっと業務をスムーズに遂行するためにはどうしたらいいのかをアドバイスします。ティーチングの割合が少なく、コーチングがメインになります。また、その業務が完璧にできるようになり失敗した時も、基本的にはすぐに手を差し伸べるのではなく、見守ってあげましょう。

このように、ティーチングとコーチングのウェイトは、社員それぞれの現在の成長段階を把握し、相手の業務の習熟度によって変わっていくということを知っておく必要があります。つまり、相手の習熟度に合わせたフィードバックを行うためには、相手の習熟度をしっかりと見極めることが最も需要になるのです。成長段階を見極められたら、フィードバックの方法について悩むことはなくなります。

 

■部下をちゃんと観察しているのか?

フィードバックの全ては、ちゃんと部下を観察しているのかというところなのです。弊社では、1on1という個別ミーティング行なっているため、定期的に部下のことを見る機会はあります。しかし、ミーティングである1on1の時だけの部下を見ていても、全てはわからないということを必ず理解しておく必要があります。

つまり、部下の観察を1on1以外の時に行ない、1on1の時に観察して気になったことをフィードバックで確認するようにするのです。部下は、一つのフィードバックだけではないため、フィードバックを担当していない業務の習熟度は、他のマネジャーなどに聞き、色々な側面から部下の習熟度を測っていくことが大切です。フィードバックとは、いかに部下を観察しているかどうかであると考えると、フィードバックへの苦手意識はなくなるはずです。

また、ティーチングとコーチングの割合をどう使うべきなのかわからなくなった時も、今月はもう少し部下を観察してみようというふうに考えていくことで、正しいフィードバックを行なうことができます。

 

■今日の結論

きっと、経営者の皆様は、フィードバックが上手な方が多いでしょう。しかし、フィードバックの基準が会社になければ、皆さんの会社の管理職の方やマネジャーは、自分の思うままのフィードバックをしてしまいます。

つまり、自分なりのマネジャー像を持ち、会社全体で統一性のないフィードバックを行なってしまうのです。ですから、まずは、フィードバックの基準をマネジャーと共有するようにします。フィードバックを会社の経営に活かしていただけたら、より会社は発展していきます。

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