中小企業は優秀そうな人材ではなく、動く人材で成長する! | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2021.03.24

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中小企業は優秀そうな人材ではなく、動く人材で成長する!

株式会社ブレインマークス

 

 

 

今回のテーマは「中小企業は優秀そうな人材ではなく、動く人材で成長する!」についてです。

 

やはり、優秀な人材が欲しいというのは、どの経営者も思っていることだと思います。弊社のクライアントの社長の中でも、よく言われているのが、“ついにうちの会社に大卒社員が入った、一流大学の社員が入った”という声です。

 

しかし、会社を成長させる人材は、優秀な学歴が全てでしょうか。

中小企業が本当に採用するべき人材とは一体どういう人なのかをお伝えします。

 

 

■正しくは「動かなければ、腑に落ちない」

 

 

一流大学を出ている方は、賢く、優秀であるため、採用する人材としての納得感はあります。しかし、中小企業の会社が求める人材像として見るべき点は、学歴が全てではないと考えています。

 

中小企業は、高歴が良かったり、他の会社で成果を上げている人達は、素晴らしい人材ですが、それよりも学歴の人材ではなく、素直に動く人材でなければ、会社を成長させることはできません。学自分の会社に合った人材を採用していかなければ、会社の実行力は定まりません。

 

弊社は、この仕事をやってみよう!と提案すると、理屈なく素直に動いてくれる社員ばかりです。それが、賢い方であればあるほど、なぜこの仕事をするべきなのか納得させて欲しいという傾向になります。

 

しかし、誰もやったことがないことに“本当の納得”はありません。まずは、行動してみることでうまくいくのかいかないのか、会社にとって価値があるのかどうかがわかるのです。

 

皆さんも、仮説を立てたうえで、会社にとって価値があることだと考え、事業を提案すると思います。新しい事業は、100%成功することが約束されたわけではないので、もちろん、挑戦してみて、結果が出なかった事業も出てきます。また、一回もやったことのない事業に対して、最初から納得ができたり、腑に落ちることはありません。

 

しかし、そうやって失敗をしながら、未開拓なビジネスや未開拓なマーケット、未開拓な仕事にも仮説を立てて取り組んでいくことで、成功を掴み、会社は成長していきます。

つまり、行動しない限り、成功すること、腑に落ちることはできないのです。

 

中小企業が、一番に“素直な人材”を求める最大の理由は、とにかくやってみるという気持ちがある人材だからです。

 

会社として、成功する仮説を立て、まずは行動に移した事業がうまくいくことで腑に落ちる、この感覚を経験することで、考えることよりも先に行動することが習慣になっていきます。

 

 

 

■江戸時代から「行動」こそが真実

 

 

中途半端に優秀な人材は、物事の一つひとつを深く考えすぎてしまい自分が納得しないと行動しないため、とにかくやってみるのではなく行動の途中にストップが入ります。

 

とにかくやってみることを大切にしなければならない中小企業では、行動の途中にストップが入ってしまう人材の採用には向いていません。新卒社員でも、納得しないと動かない方が居たりしますが、それは、まず理屈を考えなければならない、と勘違いをしているのだと思います。

 

はっきりと言うと、IQが高い社員ほど、理屈が多く動けなくなる傾向にあります。しかし、動けなくなってしまう社員ばかりでは、会社に何の効果をもたらすことはできません。

 

実は、この傾向は、今に始まったことではなく、江戸時代から言われていることなのです。

 

江戸時代中期のお坊さんである白隠禅師は、“動中の工夫は静中に勝ること百千億倍”という言葉を残しています。つまり、まず行動することは、じっくり考え込んでいるよりも数千億倍の効果がある、という意味です。

 

・行動しているうちに何かを掴み、何かを作り出し、納得感が生まれる

・納得できないから動けない、ではなく、動くから納得感が出てくる

 

このように考えていかなければ、若く優秀な人材は育ちません。

 

 

■動く人材を育てるには、PDCAを回す文化を徹底させる

 

 

じっくり考え込んでから行動するのではなく、まずは行動していくために、中小企業がやるべきことがあります。それは、社員が動かざるを得ない仕組みをつくることです。

 

やはり、中小企業は、行動重視で会社をつくっていかなければなりません。

 

特に、中小企業はPDCAを回すことに重点を置くのが当たり前の文化です。なぜなら、とにかくPDCAを回すことが、会社を成長させることにダイレクトに繋がるから。社員が、理屈よりも動くことを先に考えるようになるためには、常にPDCAを回すことを意識させることが大切です。

 

例えば、弊社では、コアバリューを大事にする価値観、という内容のカードを各社員のテーブルに配っています。このカードの3つめには、高速でPDCAを回すことを楽しむ、という内容が書かれています。ポイントは、“高速で”というところです。

他にも、社内にカードと同じ内容のポスターを貼ったり、社員にも共有する経営計画書に書いたりしています。

 

とにかく、計画を立てて早く動くことを意識させ、徹底的にやっていくことが必要です。

 

ただ、PDCAを回していこう、と言っている社長が、年間の経営計画を立ててないという事例もあります。そうなると、PDCAの“Plan(計画)”の部分がないことになってしまうので、何もうまくいきません。心当たりがあれば、経営計画をしっかりと立てて、土台を固めることから始めてみてください。

 

経営者のPDCAを大切にするという考え方、経営者自身がこの会社をどこに向かわせるか、ということを社員に細かく共有しましょう。

 

PDCAを回す文化を徹底させることが人材の成長、つまり会社の成長に繋がっていきます。

 

 

■今日の結論

 

 

江戸時代から言われている、人は行動するから腑に落ちる、腑に落ちるから行動するのではなく、行動するから腑に落ちる、ということを皆さんの会社の社員にも徹底的に伝えてみてください。

 

そして、優秀な学歴を持った人材ではなく、自分の会社に合った動ける社員を採用し、会社の成長につなげていきましょう。

 

そうすることできっと、行動力のある中小企業の経営者に見合った動く社員が育っていきます。

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