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2021.03.25

コンサルティング

中小企業が今、新卒採用に挑む意義とは(第2回) 〜中小企業の強みを打ち出す

安東 邦彦

「知らないがゆえの強さ」で挑んだ初めての新卒採用

ブレインマークスが初めて新卒採用に取り組んだのは、今から10年ほど前。

就活市場を取り巻く環境は現在に近いものでした。リーマンショック後、有効求人倍率は低い水準で推移し、学生は企業優位の買い手市場に立ち向かっていました。

当時の私は新卒採用などやったことがなく、知見はまったくありませんでした。知らないがゆえの強さだったのかもしれませんが、翌年4月入社の学生に向けて採用活動を開始したのは前年の12月でした。

そんなタイミングでも「とりあえずやってみよう」「やってみなければわからない」という思いで取り組んだのです。

その結果、本当に幸運だったと思いますが、良い学生と出会えました。

背景には企業優位だった就活市場がありました。もともとは大手志望で、名前も知らない中小企業など眼中にもなかった学生が、「中小企業でもいいから良い会社と出会いたい」と考えて動いていました。

まったく同じ環境ではありませんが、現在もそれに近い状況ではあると思います。こんなときだからこそ、中小企業が新卒採用に打って出る意味があるのです。

条件面では、太刀打ちできないわけではない

一般的に採用市場では、中小企業はどうしても大企業には勝てないものです。条件面で比較すればその差は顕著に表れます。

特に中途採用では、同じようなスキル・経験を持つ人に対しても、中小企業と大企業では提示できる年収が大きく異なるでしょう。

企業としての理念や成長可能性、職場の風土、早いうちから与えられる可能性のあるポジション……。こうした魅力を訴えかけたとしても、目の前の条件一つで候補から除外されてしまうことだってあります。

対して新卒採用では、新卒時点での給与は中小企業と大企業でそれほど大きな差があるわけではありません。

この状況を逆手に取って、エンジニアなど技術系人材の採用では大手をはるかに上回る規模の年収を提示して新卒採用を進めているベンチャーもあります。

目の前の条件という意味では、中小企業だからといってまったく太刀打ちできないわけではないのです。

新卒採用は、続ければ続けるほど効果を増す

中小企業が新卒採用に取り組む意義は、何と言っても「会社へのロイヤリティを高く持ってくれる若い人材」と出会えることです。

ブレインマークスは10年前から、毎年少しずつではありますが、地道に新卒採用を続けてきました。

そうして採用したメンバーが、今では自社の文化を担う頼もしい人材として成長してくれています。社会人の入り口の段階で出会った価値観を大切にし、新しく加わる後輩メンバーへと伝えてくれています。

新たに更新していく採用活動においても、新卒入社した先輩たちの存在は学生にとって有力なロールモデルとなります。新卒採用は、続ければ続けるほど効果を増していくものではないでしょうか。

そして、2022年卒の採用も既に始まっています。コロナ禍で先輩たちが苦労する姿を間近に見ている世代だからこそ、動き出しが早いようです。

その目線は、中企業にも向けられているのです。

(安東邦彦)

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