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2021.02.23

コンサルティング

中小企業とSDGs(第3回) 〜「選ばれる存在」になるために大切なこと〜

安東 邦彦

貢献の仕方は柔軟でいい

SDGsに代表されるように、今や企業も、「社会にどうやって貢献するのか」を問われる時代となりました。

しかし大企業とは違い、中小企業には持てるリソースに限りがあります。

「貢献することの重要性はわかるけど、どうやって貢献すればいいのかわからない」という本音もあるでしょう。

そのためでしょうか。大企業ではSDGsへの取り組みを経営方針として掲げるところが多いことに対して、中小企業のホームページなどではあまり言及されていません。

私は、「もっと簡単に考えてもいい」と思っています。貢献の仕方は企業によってそれぞれ、柔軟に考えれば良いのだと。

前回のブログでも書きましたが、SDGsで掲げられた17の目標からは、自社が「何を破壊してしまっているのか」「何で貢献できるのか」が見えてきます。企業によってはトレードオフで考えることもできるかもしれません。

さらに重要なことは、SDGsを考えることで「視点が地球規模になる」ということ。

中小企業は、狭い業界内や限られた地域内のみで活動していると考えがちです。しかし現実には、10人にも満たない企業の活動も地球規模の課題につながっているのです。

そしてもう一つ、中小企業だからこそ考えるべき観点があります。

それは、SDGsなどの考え方は、若い世代になればなるほど当たり前のこととして受け止めているということです。

SDGsは、地域への視点を「世界へ」向けさせてくれる

身近な社会貢献という意味で、日本の中小企業では昔から「地域貢献活動」を大切にしてきました。

従業員総出で地域の清掃活動を行う、地域のイベントに協力・協賛するなど、あなたの会社でもさまざまな取り組みを進めてきたのではないでしょうか。

こうした活動は、「一日一善」の考え方に基づいたものだと思います。営利企業としては、「人のために活動することがやがては自社の利益につながる」という思いもあるでしょう。

地域社会に貢献することは、もちろんとても大切なことです。とはいえ、かつては「自分たちの活動が地球に悪影響を与えているかもしれない」という観点はなかったように思います。

SDGsは、そうした地域への視点を「世界へ」向けさせてくれるところに意義があります。

自分たちは日本人であるとともに地球人でもあるという前提に立てば、アフリカの貧困問題も、地球温暖化の問題も、当事者としての視点で見られると思うのです。

日本の全企業が、ほんの少しずつでも協力すれば、違う世界が生まれると思いませんか?

私は今、ブレインマークスの代表として、「社会へ貢献し地球に良いことをしていきたい」という思いに確信を持っています。

だからこそビジネスは「丁寧に大きく」してきましたし、その途上でも社会へ貢献することを大切にしてきました。

ちょっと大きな話になりましたが、今の若い世代は、私たち経営者世代が思うよりもずっと真剣に、このことを考えています。

「選ばれる存在になる」という意味でも

私と同世代、50歳前後の方には共感していただけるかもしれませんが、私が子どものころに学校で教わったのは「ハングリー精神」でした。

高度経済成長の延長で、同年代の子どもの数も多かった時代。

学校では競争の過酷さを教わり、「他人を蹴落としてでもいいから勝つんだ」と訓示されました。私自身、そう思いながら育っていきました。

しかし、今の子どもたちはそんなふうには教わっていません。大切なのは「自分が努力して自分の幸せを見つけること」であり、他人を蹴落とす必要などなく、ともに協力して社会へ貢献するべきだと教えられています。

その意味では日本の教育は間違いなく良くなっていますよね。私が40歳を越えてようやく気付いたことを、子どもの時分から学んでいるわけですから。

こうして育った若い世代が中小企業で働くことになったとき、そのトップや先輩たちが世界の課題を顧みることなく、他人を蹴落としてでも自分たちの成長を優先しようとする考え方であれば、一気に幻滅してしまうかもしれません。

ともに働く仲間から選ばれる存在になるという意味でも、中小企業こそ、SDGsを真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

(安東邦彦)

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