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2021.02.18

コンサルティング

中小企業とSDGs(第2回) 〜中小企業にもできることはある

安東 邦彦

なぜ「人が幸せになる会社」を目指したか

地球規模で取り組むべき目標を掲げた「SDGs」(Sustainable Development Goals)。

大企業ではSDGsの考え方が経営方針に取り入れられ、重要な経営戦略の一部として位置づけられている企業も少なくありません。近年では、社会貢献への姿勢が株価にも影響するようになりました。

しかし中小企業にとっては、「地球規模で取り組むべき目標」を身近なものとして捉えることは難しいかもしれません。

自社の事業をSDGsにつなげられるのか。自社の事業を通じてどのように社会へ貢献していけるのか。

実に困難な命題であるように感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身は、SDGsに向き合う中小企業が最初に考えるべきなのは「自分たちのビジネスを通じて社会に貢献する」ことだと考えています。

世の中にはたくさんの社会課題があります。その解決方法を考えることこそがビジネスなのだと思っています。

ブレインマークスでは、日本の経済活動の大部分を占める中小企業を支援し、人が幸せになる会社を目指すことで社会貢献しようと決めたのです。

こうした思いに確信を持ったきっかけは、世界的にソーシャル・ビジネスを展開する、ある著名な銀行家との出会いでした。

人に役立つビジネスをやれば利益は必ずついてくる

ムハマド・ユヌス氏をご存じでしょうか。

バングラデシュ出身の経済学者・実業家であり、マイクロクレジットを手がける「グラミン銀行」の創設者として知られています。

マイクロクレジットは、貧困に苦しむ人へ無担保で少額の資金を貸し出し、起業などを支援して貧困対策を進めるソーシャルビジネス。ユヌス氏が立ち上げたグラミン銀行は貧困層の女性に焦点を当て、創設から約40年間で、数千万人を支援してきたと言われています。

そのユヌス氏が2018年に来日し、日本の企業経営者を招く食事会が企画されました。私は運良くその申し込みに当選し、直接ユヌス氏の話を聞く機会を得たのです。

「世の中にはたくさんの社会課題がある。それを解決する方法を考えるのがビジネスなのだ」とユヌス氏は語っていました。

ユヌス氏はソーシャルビジネスでアプローチしていて、私の場合は営利ビジネスでアプローチしている。その意味では、やっていることの根本は同じなのかもしれません。

企業活動であるからには、「まずは利益を出さなければ何も始まらないだろう」と考える人もいるかもしれません。しかし現にユヌス氏は、利益を出さないソーシャルビジネスで社会貢献を実現しています。

私は営利ビジネスを手がけていますが、人に役立つビジネスをやれば利益は必ずついてくると思っています。中小企業を1社でも多く幸せにすれば、必ず収益はついてくると信じています。

自分たちは何を破壊していて、何に貢献できるのか

一口に社会課題といってもさまざまです。

中小企業では「自分たちが事業をするだけで地球を汚している」ということがあるかもしれません。あるいは個人単位でも「自分たちが生きていることで何かを壊している」可能性があるかもしれません。

どうすれば社会課題を解決できるのか。それを考える上で、SDGsはとても便利なツールです。17の目標を見ていけば、自分がどの部分を破壊していて、どの部分で貢献できるかがわかるようになっているからです。

目の前のビジネスを変えることで、何かに貢献できるかもしれない。そんな発見を得られるという意味では、SDGsと真剣に向き合うのはとても意義のあることだと思います。

環境問題や貧困問題、あるいは子どもたちの教育。

さまざまなテーマがある中で、自分たちに貢献できそうだと思える分野がきっと見つかるはずです。

(安東邦彦)

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