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2020.02.18

コンサルティング

忘年会スルーの本質は「マネジャーの力不足」

安東 邦彦

 

「忘年会スルー」の原因は経営・マネジメントにある

2019年の年末に飛び交った「忘年会スルー」という言葉。

20〜30代の若手社員の間では、会社や仕事に関係する飲み会にはなるべく参加したくない、「できればスルーしたい」と考える人が多いようです。

「これだから最近の若い者は……」と憤慨してしまう経営者やマネジャーは、ちょっと立ち止まって考えてみるべきなのかもしれません。

一昔前なら考えられないことですが、昨今ではコンプライアンスやハラスメント対策の観点からも、会社の飲み会、上司と部下の飲み会には風当たりが強まる一方。もはや、飲みニケーションは成り立たない時代だと言えるでしょう。

そんな時代に社内コミュニケーションを活発化するには、何が必要なのでしょうか。

私は「マネジャーの力」が鍵を握ると考えています。社員数が10人に満たない企業であれば「社長の力」です。

そもそも、若手が忘年会をスルーしたがるのはなぜでしょうか? その原因が当の若手たちではなく、経営やマネジメント側にあるとしたらどうでしょうか。

マネジメント教育に力を入れなければ、会社がおかしくなる

忘年会スルーの問題の本質は、マネジャーの力不足にあるのです。ブレインマークスのような小さな会社であれば、経営者の力不足。

間違っても「『忘年会スルー』だなんて、最近の若い者はけしからん!」などと言って済ませてしまってはいけません。それでは問題の本質を見誤ってしまいます。

今後の組織運営に必要なのは、マネジャー育成であり、経営者のマネジメント力を磨くことでしょう。

よくある飲みの席を思い浮かべてみてください。

管理職の立場にある人間が、社内の目上の人にばかりペコペコして、外部から招いたゲストにはほとんど気を遣わない(実際、私が招かれた飲みの席ではそうした場面を目にしました……)。

あるいは、マネジメント能力もないおじさんが、ただ偉そうに座っているだけ……。

マネジャーが大人になれていない。そう感じられる場面をたくさん思い出しませんか?

そのマネジャーの部下は、マネジャーのことを会社だと思っています。マネジャーの姿を見て、会社の実像を認識します。マネジメント教育に力を入れないと、会社がおかしくなってしまうのです。

もしマネジャーに人間力があり、部下が進んで相談したいと思える相手なら、忘年会に参加することが嫌にはならないでしょう。

若手を引き付けられず、むしろ離れられてしまうマネジャーとは何なのか。そこにスポットを当ててみるべきです。

マネジャーは必ずしも優秀である必要はない

昨今では「ティール組織」に代表されるような、マネジャーの存在を必要としない組織のあり方に注目が集まっています。

ともすればマネジメント教育は後回しになってしまいがちかもしれません。

確かにティール(のような組織)であればマネジャーは不要かもしれません。しかしそれは、一定程度の優秀な人がそろっているからこそ実現するもの。普通の中小企業でいきなりティールを目指そうとしても、自分勝手に動く人ばかりが増えて収拾がつかなくなるでしょう。

個人事業主のように、自分自身で考え、判断できる人材が集まったとしても、良い組織になるとは限りません。一瞬の成果は出せるかもしれませんが、組織がピンチになったときには、みんないなくなってしまうかもしれません。

そうした意味では、今の時代には「ティールっぽいことを許してあげられる」マネジャースキルも必要なのかもしれません。

マネジャーといっても、必ずしも優秀な人である必要はないと思います。

自社で求められているマネジャーの役割とは何なのか。それを理解している人が必要なのです。

(安東邦彦

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