中小企業の未来を考える経営コンサル
ティング株式会社ブレインマークス

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2019.02.28

コンサルティング

成長企業の経営者になるには「3つの人格」が必要!?

今回は、会社を成長させる経営者とそうでない経営者を比較しながら、
大半の中小企業が陥っている「職人病」を脱却するための
3つの人格である「起業家」「職人」「マネジャー」を紹介します。

世界7万社のスモールビジネスを劇的に変化させた、
伝説の経営コンサルタントであるマイケルE.ガーバーが注目されるようになったのは、
この3つの人格を使い分ける方法を提供したからだと言われています。

もしあなたが、「成長企業の経営者になりたい」と考えているなら、
この3つの人格を使い分ける方法を知るだけでも大きな変化があるはずです。

■「3つの人格」の特徴

「起業家」は、あなたの中で最もアグレッシブな自分です。

未来の姿を想像するのが好きで、将来のビジョンをもち、
前に進むことに喜びを感じる人格です。
小さな出来事の中からチャンスを見つけ出すことが得意で、
やったことのないことに挑戦したくなります。

たとえば、
「こんなビジネスがあったらおもしろいのではないか?」
「いまの仕事をこう変えてみてはどうか?」と考え、
劇的に変わった未来像にワクワクするのは、
あなたの中に起業家の人格がいるからです。

それに対して「マネジャー」は、管理を懸命に行なう人です。
目の前の仕事をいかに効率的に実行していくかを考えることができ、
全体を整えることが得意です。

誰だって無駄なことはやりたくないと思いますし、
できる限り整理整頓された環境で仕事をしたいと思います。

仕事がスケジュール通りに進行しているのを確認したり、
全体像を把握したり、
資金や人員がうまくまわっている状態に満足感を感じるのは、
あなたの中にマネジャーがいるためです。

そして最後に「職人」。
細部にこだわり、決められた手順に従って仕事をしているときに幸せを感じます。

お客さまや周囲の期待に誠実に応えようと仕事をする反面、
自分の手を動かして仕事をすることを好むため、
仕事を部下や同僚に任せることが苦手です。
そのため、仕事を抱え込んでしまう傾向があります。

会社をうまく成長させていく経営者になるには、
立場や置かれている状況に応じて、
この「3つの人格」を使い分けることが大切なのです。

■あなたはどの人格が強い?

この「3つの人格」を意識してみると、面白いことがわかります。

「起業家」がチャンスを見つけて将来像を描き、
「マネジャー」が全体のバランスを整えて管理し、
「職人」が実際の実務に対応する。

このように会社が回っているのが理想的です。

優秀な経営者になるには、
バランスの取れた3つの人格をもたなければならないのです。

中小企業の経営者は大きな夢を描いて起業したのですから、
当初は「起業家」の人格が存在していたはずです。

しかし、目の前の仕事に振り回されているうちに、
「職人」の割合が増えていってしまいます。

多くの中小企業経営者の1ヶ月間の働き方を分析してみると、
労働時間の約80%を商談や営業回りなど「職人」の仕事に使っていました。

そして、約19%の時間を、「マネジャー」として
従業員の管理や資金繰り管理に費やし、
会社の将来像を描く「起業家」としての時間は、わずか1%しか使っていなかったのです。

■「起業家」の人格を強く意識する

目の前の仕事に一生懸命になるあまり、
「起業家」と「マネジャー」の人格が活躍する時間を失くしてしまうと、
会社は行き詰まります。

特に重要なのは「起業家」の人格です。
なぜなら、「起業家」は会社の将来像を描き、
それに近づくために現状を変えようとするからです。

「職人」が現状を維持しようとするのに対して、
「起業家」は高い目標を掲げ、未来を想像し、
「こういう仕事がしたい」
「こんなことを実現したい」
といった夢を実現しようとします。

その夢こそが、行き詰まった現状を変えるヒントとなり、
視線を未来に向けてくれるのです。

中小企業の経営者は、「起業家」と「マネジャー」の人格を強く意識し、
「職人」が主導権を握らないように協力させなければなりません。
経営者になるにはつねにこの「3つの人格」のバランスを意識して
運営していかなければならないのです。

 

■経営者になるために取り組むべき第一歩

もしあなたが「職人病」を患ってしまっているとしても、
経営者の中にある3つの人格「職人」「マネジャー」「起業家」の存在を知るだけで、
脱却の一歩を踏み出していると言えます。

まずはあなたの1週間を振り返ってみてください。
1週間の仕事を「3つの人格」に割り振ることで、現状が見えてくるでしょう。

成長企業の経営者になるには、
まずは自分の職人仕事の割合を知ること。
そして、意識して「起業家」と「マネジャー」の時間をつくることです。
それが改革の始まりです。

お客さまの暮らしに貢献し、
新しいサービスや概念をこの世に発明し、
雇用を生み出し、
従業員が成長しながら自ら活き活きと働き出すような会社をつくる。

これを実現するのは、「起業家」の人格です。
それこそが、経営者であるあなたが行なうべき「本来の仕事」なのです。

(安東邦彦)