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2018.10.09

コンサルティング

「ビジネスを発明する」という視点

安東 邦彦

成長するビジネスの多くは、「発明品」です。
成長ビジネスをつくる社長は、
自分の周りに「何が欠けているのだろう?」と常に疑問を投げかけて生きる「発明者」です。

そして、欠けているピースを発見し、埋める方法を発明する。
その生める方法=発明品こそが、新たなビジネスとなるのです。

今回は、この「ビジネスを発明する方法」について、考えてみたいと思います。

 

■「お客さまに喜ばれるための行動」ではない

「ビジネスを発明する」と聞いて、率直にどう思いますか?

「なんだかよくわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか?
ただ、一度腑に落ちれば、その考え方はあなたのビジネスに継続的な発展をもたらしてくれるのです。以下で、詳しく説明します。

例えば、発明家の視点を持たない中小企業の社長の多くは、

「おいしい料理をつくること」
「お客さまのためにより良いサービスを提供すること」
「商品を上手に販売すること」
など、“お客さまに喜ばれるための行動”を必死で追求します。

しかし、成長ビジネスを生み出す「発明家」は、

「顧客の暮らしに欠けているもの」
「望んでも、顧客が手に入れられなかったもの」
「社会に欠けているもの」

を探し続けているのです。
そして、その「欠けているもの」を埋める方法を発明することによって、
新たなビジネスを生み出していきます

 

■マクドナルドが発明したもの

ここで、この発明家視点を持ち、成長した事例として、「マクドナルド」をご紹介します。
マクドナルドは、「世界で最も成功したスモールビジネスだ!」だといわれています。小資本からスタートして、世界で3万店舗を展開するまでの企業になったのです。
そんな同社の成功について、あのピーター・ドラッカーは著書の中で次のように分析しました。

“マクドナルドの創始者は発明家だった。しかし製品は発明していない。
その製品(ハンバーガー・フライドポテトなど)は、
アメリカのレストランならばどこにでもあった。

しかしマクドナルドは、マネジメントの原理と方法を適用し、
製品を標準化し、製造のプロセスと設備を再設計し、
作業の分析に基づいて従業員を訓練し、仕事の標準を定めることによって、
資源が生み出すものの価値を高め、新しい市場と新しい顧客を創造したのだ。“

今では素早く食事を提供するファストフード店は、数多く存在します。しかし、マクドナルドの登場まで、「早く食事を提供する飲食店」は一般的ではなかったのです。

顧客にとっては、提供までに一定の時間がかかることは、当たり前。
しかし、この当たり前こそが飲食業界に「欠けているピース」だったのです。マクドナルドは、徹底した工夫とトレーニングによって「欠けているピース」を解消したのです
つまり、運営方法こそがマクドナルドの発明品だったのです。

 

■「ビジネスを発明する」という視点

私たちの身近なところにも「発明品」はたくさんあります。

・面倒な買い出しを不要にした事務用品通販の「アスクル」
・セミナー会場に資料が届かなくても急きょ印刷できる「キンコーズ」
・季節違いの洋服を預かってくれる「クリーニング店」

どのビジネスも、今まで当たり前だと思っていた常識を覆してくれました

これらは、今ではあなたの暮らしの中に当たり前のように存在しています。
ですから、それほどの「発明品」とは思えないかもしれません。

しかし、考えてみて欲しいのです。
これらのビジネスは確実に世の中に欠けていたモノであり、顧客にとっては無いのが当たり前でした。しかし、それを埋めるビジネスに出会ったとき、顧客がどちらを選ぶかは明白です。

ビジネスが成長しない要因の多くは、
「ビジネスを発明する」という視点を持てないこと、
その方法を知らないことにあると言えます。

あなたは、「ビジネスを発明する」プロセスを知っていますか?

(安東邦彦)

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