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2018.09.13

コンサルティング

毎日、毎日、「将来像とのギャップ」を埋める

安東 邦彦

世界のビジネスシーンにIT革命をもたらした「IBM」。

初代社長のトーマス・ワトソンは、

IBMが今日の姿に成長したのには、3つの特別な理由がある」と言っています。

 

今回はこの世界企業に学びながら、

事業を成長に導くための「社長の仕事」について考えてみたいと思います。

 

 

■IBMが成功した3つの理由

IBMの初代社長であるトーマス・ワトソンは、

同社が成長を遂げた理由を次のように説明しています。

「1つ目は、事業を立ち上げて間もない頃から、はっきりと会社の将来像を描いていたこと」

→「夢やビジョンを実現したときに会社がどんな姿になっているのか」をイメージしていた。

 

「2つ目は、会社の将来像を決めた後に、

そのような会社ならどんな行動をするべきか? と問いかけてみたこと」

→これを繰り返すことで、成長を遂げた後のIBMが

どのような企業活動をしているのかについても、明確なイメージをつくりあげてきた。

 

「3つ目は、IBMを立ち上げて間もない頃から、

優良企業の経営者と同じくらいの厳しい基準をもって経営しようと心掛けたこと」

→なぜなら、平凡な会社が突然、優良企業に変身することはできないから。

 

 

■結果からの逆算思考

「IBMとうちの会社を一緒にしてもね……」

中小企業の経営者からは、そんな声が聞こえてきそうです。

 

しかし、これはIBMだからできたことではありません。

むしろ成長している企業の多くに当てはまることでしょう。

 

将来のビジョンを描き

「そのような会社ならどのように行動するだろうか?」と自身に問いかける。

そして高い基準に従い、「あたかも既にそうであるか」のように行動する。

 

創業当時から明確な将来像を持っていたからこそ、

IBMはそうやって成長への道筋を歩むことができました。

 

そして毎日、毎日、現在の姿とあるべき姿とのギャップを埋めるために、

たゆまぬ努力を続けていった。

 

単に「商品をどうすればうまく売ることができるか?」ばかり考えていたのではありません。

「あるべき姿=結果」から逆算し、そのために必要なことを

埋めていったのです。

 

 

■中小企業だからこそ、大企業に勝る「夢」を描くべき

この話は、優れた企業と平凡な企業の違いを知るためのヒントになります。

小さな会社は、現時点において、大資本の会社には

仕組みも、資金も、ネットワークも、教育システムも、

かなわないことが多いかもしれません。

 

しかし、将来像を描くのに大企業も小企業も関係ありません

このような視点で会社を経営することに、多額の資本が必要なわけではありません。

 

夢を描くこと、将来を想像することは誰にでも今すぐできます

だからこそ、大企業以上のものを描いてもいいのではないでしょうか。

 

その夢、将来像とのギャップを毎日、毎日、埋めていく……。

 

これこそが社長の仕事なのではないでしょうか。

 

(安東邦彦)

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