【成長企業視察レポート(7)】「事業転換」と「組織改革」で、激変の映像業界を勝ち抜く! | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2018.04.12
【成長企業視察レポート(7)】「事業転換」と「組織改革」で、激変の映像業界を勝ち抜く!

株式会社ブレインマークス

■成長企業視察レポート(7) 〜「事業転換」と「組織改革」で、激変の映像業界を勝ち抜く!

 

ブレインマークスの今泉です。

 

成長企業の横顔や改革のストーリーをお伝えしていくこのレポート。今回は、創業15年目を迎える映像制作会社、株式会社さんばん(東京都渋谷区)代表取締役・柴田紀之さんにうかがったお話をご紹介します!

 

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■テレビだけでなく、ネット動画や企業向けサービスにも進出

 

スマートフォンが普及し、「YouTube」や「ニコニコ動画」などの動画視聴サイトが人気を博す時代にあって、長らくテレビ業界の不振が伝えられています。テレビ番組の制作を生業としてきた同社もその影響を受けていました。

 

「『テレビを見ないと話題に乗り遅れる』という風潮は過去のものとなり、現在では『スマホがないと生活できない』のが当たり前。歴史がある番組だからといって、多くの人に見てもらえるというわけではありません」

 

柴田社長はそう語ります。

 

同社が手がけるNHK『きょうの料理』は60年以上の歴史を持つ番組ですが、やはり時代の変化の波を受けているといいます。最近では、料理レシピを手軽にスマホでチェックできるアプリが大人気。今後はIoT化が進み、冷蔵庫の中の食材をもとにAIがレシピを提案してくれる時代になるかもしれません。

 

そんな中、さんばんでは従来のテレビ番組だけでなく、スマホ動画の制作へも力を入れています。

 

Abema TV(テレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資するインターネットテレビ局)での番組制作にも進出し、企業向けにスマホ・ネット用動画を提案するサービスの構築にも着手。例えばエステ業界には、美容施術の模様を動画で紹介するといった提案も行っています。

 

■会社を離れ、独立していく社員を応援する理由

 

同社の変化は事業構造の転換だけではありません。柴田社長は「コンパクトに業務を回して生産性を高めるため、組織体制や働き方も変えてきました」と話します。

 

その一つが、「管理部門の人員をゼロにする」という取り組み。請求書作成や送付ができるスマホアプリを導入し、経理業務のクラウド化によって、取引先への振り込み作業は誰でもPCから行えるようにしました。会社への問い合わせはすべて外部のコールセンターに委託。こうして「専任の管理部門が不要」な体制とし、組織をスリム化したのです。

 

職場環境も大きく変え、個別デスクから全社員フリーデスクへ。こうして自由に働ける環境を作ったことで、有能な社員ほど独立を果たすようになっていきました。しかし柴田社長は「そうした動きを推奨し、応援している」と言います。

 

「卒業生と連携することで、互いに情報交換したり、得意分野の仕事を回し合ったりできるようになりました。こうした柔軟なネットワークを持っていることが、今後の映像業界を生き残っていく上での必須要素だと思っています」

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経済構造の変化により、苦しんでいる業界は他にもたくさんあると思います。そんな状況だからこそ、柔軟な事業転換と組織改革が重要。「変化の時代を勝ち残る」ためのヒントを与えてくれる事例だと思います!

 

▼株式会社さんばんさま 公式サイト

http://www.sanban.co.jp/ 

 

 

 

▼【成長企業視察レポート】の過去記事

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